日韓の「腕比べ」でASEANにも損害か？ (2)

日韓経済貿(mào)易関係の緊張が続けば、両國(guó)経済に損害が出るだけでなく、ASEAN諸國(guó)にも被害が及ぶ。

ASEANは韓國(guó)の重要な貿(mào)易パートナーだ。公式のデータでは、2018年の韓國(guó)のASEAN10ヶ國(guó)への輸出額は1千億ドル（1ドルは約106.6円）を超え、韓國(guó)の輸出全體に占める割合は16.6％に達(dá)し、北米自由貿(mào)易協(xié)定（NAFTA）や歐州連合（EU）よりも高い。韓國(guó)の輸出貿(mào)易パートナー上位15ヶ國(guó)のうち、ASEAN諸國(guó)が6席を占める。

韓國(guó)対外経済政策研究院（KIEP）のまとめた報(bào)告では、ASEANで製造する電子部品と設(shè)備産業(yè)の最終製品のうち、韓國(guó)の付加価値への寄與度は、フィリピンで2.17％、シンガポールで1.59％、インドで0.32％、インドネシアで0.6％に上り、各國(guó)の外國(guó)寄與度ランキングでも韓國(guó)は上位にいる。これはつまり、韓國(guó)の電子部品と設(shè)備の輸出が減少すれば、東南アジアの関連産業(yè)に打撃を與える可能性があるということだ。

韓國(guó)の半導(dǎo)體産業(yè)は一部の重要な部品、原材料、技術(shù)をこれまでずっと日本からの輸入に依存してきた。楊氏が指摘したように、「深い依存」であり、日本の輸出規(guī)制措置が長(zhǎng)く続けば、韓國(guó)半導(dǎo)體産業(yè)が深刻な打撃を受けることは確実だ。こうした狀況の中では、ASEAN各國(guó)の電子部品と設(shè)備産業(yè)も損害を被ることになる。

現(xiàn)在、グローバル経済が全體として低迷していることから、ASEAN諸國(guó)の一部でも経済が低迷している。インドネシアの今年上半期の経済成長(zhǎng)率は5.06％に低下し、市場(chǎng)の予想を下回った。タイの第1四半期の経済成長(zhǎng)率は2.8％にとどまり、4年ぶりの最低を更新した。

中國(guó)にとって、日韓貿(mào)易紛爭(zhēng)は「危機(jī)」でもあり、「機(jī)會(huì)」でもある。

中國(guó)は日本にとって1番目の貿(mào)易パートナーだ。中國(guó)人民大學(xué)太平洋経済研究所の陳建所長(zhǎng)は取材に答える中で、「経済の関連性の緊密さについて言えば、中日、中韓は実際のところ日韓よりも緊密だ。こうした狀況の中、日韓貿(mào)易紛爭(zhēng)により両國(guó)の中國(guó)経済への依存度がさらに高まる可能性がある」と述べた。

日本研究所の李清如副研究員は、「このたび韓國(guó)企業(yè)が日本に『首を締め上げられた』ことから、グローバル産業(yè)チェーンで高い位置にいる日本が一撃必殺で、相手を制御する力があることがわかる。中國(guó)は自國(guó)と米日などとのハイテク技術(shù)産業(yè)における開きをより冷靜に認(rèn)識(shí)し、これから弱點(diǎn)部分を補(bǔ)っていく必要がある」と述べた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年8月26日