中國商務部(省)の高峰報道官は22日の定例記者會見で、「もしも米國が新たな追加関稅措置を実施したなら、中國は相応の対抗措置を執らざるを得ず、國と國民の利益を斷固として守り抜かなかないわけにはいかない」と述べた。新華社が伝えた。
さきに米國は約3千億ドル(1ドルは約106.5円)相當の中國製品に10%の追加関稅を課すと発表した。高報道官は、「中國の立場は一貫しており、明確だ。貿易戦爭に勝者はいない。中國は戦いたくはないが、戦うことを恐れてもいないし、必要な時には戦わざるを得ない」と述べた。
高報道官は、「米國が一部製品への追加関稅を見送っても、米國の新たな関稅措置はどれもすべて貿易摩擦を一方的にエスカレートさせ、中米両國元首が大阪會談で達した共通認識に重大に違反するもので、中國はこれに対し斷固として反対する。米國が獨斷専行するなら、中國は相応の対抗措置を執らざるを得ない」と述べた。
高報道官は、「新たな追加関稅措置は、中國の利益に損害を與え、米國自身の利益にも損害を與え、グローバル経済に衰退的な影響を與える可能性がある。米國が発表した2つのリストでは、対中輸入シェアが75%以上の製品が約60%を占める。米國が獨斷専行すれば、米國の企業と消費者に深刻なマイナス影響を與えることは確実だ。米國の金融機関の分析予測では、米國の一般家庭は追加関稅のために毎年1千ドルの代償を支払わなければならなくなるという」と指摘した。
高報道官は続けて、「これと同時に、米國が一部製品への追加関稅を見送ったことから十分にわかるように、貿易戦爭に勝者はいない。貿易摩擦がエスカレートし続ければ、米國の消費者も企業も重大な損失を被ることになる。米國が追加関稅という誤ったやり方を停止し、中國と向き合って進み、平等と相互尊重を基礎として問題解決の方法を見つけることを願う。これは中米雙方にプラスであり、世界全體にとってもプラスになる」と述べた。
高報道官は、「米國の措置は中國の輸出と経済に一定の挑戦をもたらすが、全體としてみれば、影響は完全にコントロールが可能だ。中國にはさまざまな挑戦に対応し、中國の経済と対外貿易の健全で安定した発展を維持することへの自信があり、決意があり、能力がある」と述べた。
8月13日夜、中米経済貿易ハイレベル協議の雙方の代表が話し合い、2週間以內に再び話し合いを行うことで合意した。高報道官は、「雙方の経済貿易チームはずっとコミュニケーションを維持している」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年8月23日