2018年9月3日、中國アフリカ協力フォーラム北京サミットが人民大會堂で盛大に開幕した。中國の習近平國家主席が開幕式に出席し、基調演説「手を攜えて運命を共にし、 心を一つにして発展を促進する」を行なった。新華社?劉衛兵記者撮影。 |
中華人民共和國の建國から70年。中國は世界第2の経済大國に発展し、常に対外援助を堅持して途上國を中心に國際社會の広範な稱賛を得てきた。一方で「中國は依然途上國であり、農村部にはまだ1千萬人以上の貧困層がいるのに対外援助を堅持するのは『貧者の大盤振る舞い』ではないのか?」との疑問の聲も時に上がる。人民網が伝えた。
第1に、中國は積極的に発展し、自國の貧困削減に盡力してきた。新中國の成立から70年で1人當たりGDPは1952年の119元から2018年には6萬4600元へと実質約70倍増加した。中國はすでに13年連続で世界経済成長の最大のエンジンとなっている。
中國の貧困削減は、過去40年近くで世界の注目する成果を挙げた。統計では、中國農村部の絶対貧困人口は1978年の7億7000萬人から2018年末には1660萬人にまで減少した。中國は貧困人口を7億人以上減らし、世界全體の貧困削減への寄與率が70%を超え、世界に先駆けて國連のミレニアム開発目標を達成した。
第2に、中國は対外援助において自らの力に応じて精一杯実施する方針を堅持してきた。國連は関連規定で対外援助を先進國の盡くすべき責任であり義務と定めている。中國の対外援助がこれと異なるのは、途上國間の助け合いであり、南南協力の範疇に屬しているためだ。世界最大の途上國である中國が他の途上國に対し援助することは、尊ぶべき行為と言えるだろう。
中國は南南協力の枠內でできる限り対外援助を実施しており、すでに累計で世界170近くの國と國際組織を援助し、60萬人以上の援助要員を派遣して、國際貧困削減事業と各國の共同発展に多大な貢獻をしてきた。
第3に、中國は対外援助において互恵?ウィンウィンと共同発展を堅持してきた。「道義と利益を相兼ねるが、道義を優先する」のは中國伝統文化の鮮明かつ獨特な価値準則であり精神性である。新中國は成立當初、自國の経済が非常に困難な中でもなおアジア?アフリカ?中南米の數多くの第三世界諸國にできる限りの援助を実施した。改革開放後は対外援助の規模?配分?構造?分野を適度に調整し、援助方法をより柔軟にし、援助形式をより多様にし、援助効果をより高めた。これにより中國の対外援助は中國の國情と被援助國の実際のニーズに一段と適した発展の道を歩んできた。
中國は被援助國にインフラや生産プロジェクトなどで発展を支援すると同時に、中國企業の海外展開にもチャンスを提供してきた。中國の劉貴今?元駐南アフリカ大使は人民網の取材に「対外援助は実は互恵?ウィンウィンであり、中國はアフリカを援助すると同時に、自らも受益している。対外援助が中國にもたらす互恵協力と労務請負は先行して道を切り開き、手本を打ち立てる役割を果している。中國のアフリカへの援助は數量的に限りがあるが、アフリカにおいて數多くの労務請負契約を獲得し、中國の商品と標準の海外進出を先導してきた」と語る。
習近平國家主席は5日の第2回中國國際輸入博覧會開幕式で基調演説を行なった際「世界経済の発展が抱える難題を単獨で解決できる國はない。各國は自らの利益を人類の利益より上に置くのではなく、人類優先の理念を堅持するべきだ」と指摘した。「人類優先」は國際社會の全てのメンバーの呼びかけであり、責任ある、果敢に物事を引き受ける大國である中國が全世界に対して行なった厳粛な約束でもある。
共に助け合い、各國の人々が良い生活を送れるようにすることは、発展途上の大國として中國が胸に抱き、引き受けた事であり、中國國民の美しい願いであり、中國の特色ある対外援助のたゆまぬ実踐と奮闘における目標でもある。新時代の中國の対外援助は、対外援助の管理システムを構築し、「ターゲットを絞った対外援助」を実施し、國際援助の「金看板」を磨くべく努力し、人類運命共同體の構築とグローバル?ガバナンスの推進のために中國の力を貢獻している。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年11月22日