7つのストーリーからなる映畫「我和我的祖國(Me and my country)」の一つで、薛暁路(シュエ?シャオルー)監督がメガホンを取った「回帰」は、1997年7月1日に香港地區の主権が英國から中國へ返還されたことをテーマにしている。人民網が報じた。
1997年7月1日0時0分、香港地區が中國へ返還された歴史的瞬間を、中國人は今でもはっきりと記憶している。1秒も遅れずれにまさにその瞬間に中國の國旗を掲揚するためには、6月30日23時59分58秒に英國の國旗を降ろさなければならず、その「2秒」のために、中英雙方は16回にもわたって交渉を繰り返したことは、ほとんど知られていない。その緊迫の瞬間と涙を誘う感動のシーンが、薛暁路監督の「回帰」で、リアルに再現されている。
當時の中國の外交部(省)禮賓司の副司長で、主権移譲セレモニーの総指揮を務めた安文彬氏にとって、中國の國旗を7月1日0時0分0秒ちょうどに掲揚し、香港の主権を時間通りに中國に返還させることは、最重要任務だった。しかし、それは中英雙方の間の最大の爭點ともなった。英國側の代表は、7月1日0點0分0秒に英國の國旗を降ろすよう要求していた。そして、一方の安氏は、主権の返還は1秒たりとも遅れてはならず、英國の國旗は6月30日23時59分58秒に降ろさなければならないと主張した。そのわずか「2秒」をめぐって、雙方は16回にわたって交渉を重ね、激しい議論が交わされた。154年もの間、英國の統治下にあった香港地區の返還を、中國人は皆、1秒たりとも遅らせたくないと願っていた。そして、安氏をはじめとする人々の水面下での努力が実り、最終的に中國の國旗は7月1日0時0分ちょうどに掲揚された。
ネットユーザーたちは、同映畫の予告動畫を見て當時の記憶をよみがえらせ、「あの時、まだ小學生で、家族と一緒にテレビの前で、主権移譲セレモニーを見ていた。國歌を歌わずにはいられなかった」、「予告動畫の最後に『香港は永遠に中國と共に』の文字が表示された時は、涙がこぼれた」などの聲を寄せている。
華夏電影発行有限責任公司が製作する「我和我的祖國」は、陳凱歌(チェン? カイコー)が総監督、黃建新(ホアン?ジエンシン)がチーフプロデューサーを務め、陳凱歌、張一白(チャン?イーバイ)、管虎(グァン?フー)、薛暁路(シュエ?シャオルー)、徐■(■は山へんに爭。シュウ?チェン)、寧浩(ニン?ハオ)、文牧野(ウェン?ムーイエ)の監督7人が1部ずつ擔當して、新中國が成立して70年の間にあった、人々の記憶にも殘っている7つの歴史的瞬間を再現する。同作品は今年10月1日に公開される。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年8月26日