多國籍電気通信事業者(通信キャリア)のボーダフォンが15日にスペインで、同國初の5G商用モバイルネットワークを開通し、コアサプライヤーとなったのは華為(ファーウェイ)だった。これに先だって、英國とスイスも一部都市で5Gネットワークを開通し、同じくファーウェイの技術を利用している。新華社が伝えた。
周知のように、米國は近頃、利己的な動機から、「ファーウェイは米國の安全保障上の 脅威になる」との誤った言説をいろいろな場面でまき散らし、これを理由に歐州の同盟國に圧力をかけ、ファーウェイの設備?技術を利用する同盟國に機密情報の共有を制限すると脅かし、各國が歐州5Gネットワーク建設からファーウェイを排除するようにしむけている。
しかし事実から明らかなように、米國の「場外の策略」では歐州5G市場のファーウェイ利用を阻止することはできない。米國式の威嚇や尊大さでは、市場のパワーも事実がもつパワーも抑えることはできず、歐州が私心にとらわれた「アニキ」の計略にひっかからないことは明らかだ。
歐州5Gネットワーク建設が引き続きファーウェイを利用していることから、市場が最終的に理性的な選択をすることが証明される。現在、ファーウェイは5G技術で他社に先駆けており、コストパフォーマンスも、信頼性も高く、各キャリアとも良好な信頼関係を築いている。スペインの主要紙「エル?パイス」の最近の試算では、ファーウェイに替えて他社の設備を利用した場合、キャリアのコストは15%増加するという。「ファーウェイを放棄」すれば歐州5G計畫のプロセスが減速することは間違いない。
歐州5G建設が引き続きファーウェイを信頼していることから、事実が最終的にデマに勝利することが証明される。米國はファーウェイに「安全保障上のリスク」があると再三誹謗してきたが、結局何の証拠も示せずにいる。歐州の同盟國が米國の主張を認めないのは當然だ。スペインのボレル外務大臣は、「ファーウェイとスペインのキャリアとの関係は非常に重要であり、スペインは特定の電気通信機器のサプライヤーに偏見を抱くことはない」と述べた。ドイツのマース外務大臣は、「ドイツには高い安全標準があり、これに合致さえすれば、ドイツは5G入札に參加する企業を排除しない」と述べた。オランダや英國も似た立場を取っている。
実際、米國のファーウェイたたきが私心によるものであることは誰の目にも明らかだ。英國紙「ガーディアン」がこのほど伝えたところによると、米國がファーウェイをたたきのめそうとするのは、ファーウェイの発展をそのままにしておけば、いずれ米國の科學技術大手企業たちの業界での地位を脅かす可能性があるからだ。そこで今のうちにたたいておき、チャンスを與えないことが最善の策だと考えたのだという。
道義に反する者は支持を得られず、道義は人々の心の中にある。ファーウェイが技術的支援を提供する5Gネットワークが歐州で次々開通していることは、國家的裝置を動 かして一民間企業に打撃を與える米國の威嚇行為が人心を得られないこと、こうした市場の正常な秩序を撹亂する行為が最終的には力を失うことを示す。ルールを守らず、私利私欲に突き動かされた米國の振る舞いは、歐米の同盟関係にひびを入れるものであり、大西洋両岸の隔たりをますます大きくするだけだ。
ファーウェイの直面した狀況は、どのような態度で競爭に臨めばよいかを考える上でヒントを與えてくれる。歴史を振り返り、多くの偉大な國家、偉大な企業、偉大な人物が成功した理由を考えると、競爭に直面した時に學ぼうとする態度、協力しようとする態度を取り、競爭相手を排斥したり打撃を加えたりしなかった點が共通する。結局、自分が強くなるよう努力する自強こそ真の強大さを可能にするのであり、計略やよこしまな手段を用いる者は、偉大になることはできない。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月18日