あと4日で、ロシア出身のアレックさん(73)が吉林省琿春市に定住してから丸9年となる。アレックさんは、「図們江報(ロシア語版)」の編集者であり、ロシア語原稿の校正?編集を擔當、同紙に掲載される文章を、ロシア人読者がより読みやすく校正している。新華網が伝えた。
ウラジオストック出身のアレックさんは、30歳の時に船員となり、さまざまな國を訪れた。定年後、妻と一緒に理想的な老後を送る場所として中國の琿春を選び、やって來た。
琿春からアレックさんの故郷であるウラジオストクまでは車でわずか7時間、かつ通関もスムーズという。アレックさんは、中國の小さな都市の優美な環境と穏やかな生活リズムを楽しんでおり、家族と集うために自宅と故郷を気軽に行き來している。
「心地よい、溫かく、便利」―これは、自分が暮らしている琿春に対するアレックさんの評価だ。よく見知った野菜を売る屋臺があり、屋臺の主人は、アレックさんが好む野菜についてはっきりとわかっている。街の通りからレストラン、指示板、小売店などには全て、ロシア語の表示がある。琿春の銀行のATMで、ロシアの銀行のカードを入れると、ロシア政府から毎月支給されている年金を人民元建てで引き出すことができる。これら全ては故郷のロシアで暮らすことと全く同じような感覚に陥いらせることとなり、確固とした「帰屬感」を感じているという。
アレックさんが働いている「図們江報(ロシア語版)」は、2週間に1回発行されており、琿春を訪れるロシア人観光客に向けて観光関連情報を提供すると同時に、中國の発展成果や中ロ両國間の協力?交流狀況を彼らに紹介している。
「私は今の仕事を大変気に入っている。より多くのロシア人が、私が編集した記事を読んで中國を理解し、中國を愛してくれることで、私はこの上ない達成感を感じる」とアレックさんは話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月6日