香港紙「南華早報(サウスチャイナ?モーニング?ポスト)」の報道によると、中國の超富裕層は続々と海外旅行に出かけている一方、裕福な外國人観光客のほうはその反対の行動を取っている。ラグジュアリートラベルを専門に取り扱う業者は、好機到來とばかりに、萬里の長城での食事やプライベートジェットでの送迎、カンフーショーの観覧など、さまざまなカスタムメイド観光メニューを打ち出している。環球時報が報じた。
國連世界観光機関(UNWTO)が発表した「ツーリズム?ハイライト(2018年)」によると、中國はすでに世界で海外観光者4番目に多い観光目的地となっている。國際市場調査會社のユーロモニター?インターナショナルは、中國は2030年にフランスを抜き、世界でトップの観光目的地になると予測している。
北京のある旅行會社のキーンリサイド氏は、「中國が受け継いできた言葉や文字では表せないグルメと文化、それに加えて日本と匹敵する高速鉄道網など、これらすべてによって中國は絶好の観光目的地となっている」と語った。中國は2017年にすでに世界最大のラグジュアリーホテル市場となっており、世界市場におけるシェアは18.58%に達している。
もう一社のラグジュアリー旅行會社の共同起業者である魯賓氏の顧客には、映畫「ゴッドファーザー」の監督であるフランシス?コッポラや女優のナタリー?ポートマン、ゴールドマン?サックスのロイド?ブランクファイン會長など、多くの西洋人セレブがいる。キーンリサイド氏は、北京で歌手のケイティ?ペリーと映畫スターのジョニー?デップを案內した時のことを振り返り、「ケイティは萬里の長城の上で180度開腳をしてみせた。デップは北京の有名な798蕓術區が気に入っていた」と語った。
魯賓氏は、一部の顧客の中國旅行は驚くほど「大衆密著型」だと言う。サウジアラビアのある王子の中國旅行を振り返り、「我々のほうではもともと黒塗りのベンツのハイグレード車30臺からなる車列を準備していたが、王子とその御供たちはまっすぐに観光バスに乗り込んだ」と語った。
魯賓氏の同僚でトラベルデザイナーのオレラナ氏は、「奇抜な」要求をする顧客に會うこともよくあると語り、「時には、顧客の母國の駐中國大使館に頼むように言うことくらいしかできないこともある」と述べた。オレラナ氏は、「例えば、中國の総理との會見を望む顧客もいたし、パンダ繁殖研究センターを見學した際にパンダを1頭家に連れて帰りたいと言い張った王室メンバーもいた」と語った。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年5月29日