〇漢服オンラインショップと體験できる実店舗が人気に
中國伝媒大學の漢服サークル「子衿」漢服社の米菲(仮名)さんは、「これまで、漢服はあまり一般に広まっていなかったため、自分たちで生地を選び、プロの仕立て屋にオーダーして作ってもらっていた。漢服の仕立ては、専門性が極めて高く、普通の仕立て屋では裁斷することもできない。そのため、一著作るだけでもとても高かった。でも今では、淘寶でも価格がリーズナブルな漢服を取り扱っている店舗がたくさんある。そのためネットで直接購入する漢服ファンがほとんどだ」と話す。
淘寶で検索してみたところ、漢服を販売している店舗は非常に多く、値段も數百元から數千元まで実にさまざまだ。ある漢服ファンは、「なかでも銜泥小筑は、創業10年以上の歴史ある店で、フォロワー數はすでに數十萬レベルに達している。また、錦瑟衣莊や泱漢、明華堂、鹿苑聽松などの店舗も次第に漢服分野で認知度をアップさせているほか、価格が數千元から1萬元を超える高級オーダーメイド専門店もある」と紹介した。
質の良い精巧な漢服を一式手に入れようとするなら、その値段は決して安くはなく、1著買って1度しか著なかったとしたら、あまりにも割に合わない。そのため漢服體験店に行き、300元ほどで1日レンタルするという方法を選ぶ人も少なくない。北京市前門地區の楊竹梅斜街にある漢服體験店では、客が事前予約した時間にやってきて、服を選ぶ時間は別として、およそ30分ほどでオーナーに漢服の著付けをしてもらい、ヘアスタイルを整えてもらうことができる。客は自分が著てきた服を店に保管してもらって外出し、夜までに漢服を返卻すれば良い。オーナーの白秋さんによると、忙しい時は1日で20人ほどの客を受け入れているという。
「來店するのは、漢服ファンだけでなく、ネット人気攻略の情報を見て體験に來た人、なかには漢服を體験したいがためにわざわざ北京に旅行に來たという人もいる。漢服に興味を抱く人が増えるにつれて、観光スポットで寫真撮影をするだけでなく、中國の伝統歌舞を鑑賞に行ったり、卒業式などの式典に參加する場合にも、漢服を選ぶ人が増え始めている」と白さん。