中國文化産業の急激な発展により、中國は文化を輸出する歩みをさらに加速している。今年に入り、中國は、「対外文化貿易の発展加速化についての意見」など文化政策を実施し、中國文化サービスや文化産業商品の輸出ルートの整備を行った。現在、中國文化は新聞?出版や映畫?テレビ、クリエイティブデザイン、音楽、手工業、文學などのスタイルで國際社會に輸出されている。中國の文化的要素はハリウッド映畫の興行においても一つの大きなセールポイントになってきており、萬達集団、楽視網、華誼兄弟伝媒集団など中國大手のエンタテインメント企業も相次いで海外に進出している。しかし、世界のグローバル化が進む狀況の中、主に市場をコントロールしているのは西洋文化であり、特定の業種が市場を獨占するなど、中國文化の海外進出を阻む問題は容易に解決できるものではない。中國文化報が伝えた。
いかに文化を海外に輸出するかを議論する上で、他國の文化がどのように中國に入ってきたのかを理解する必要がある。日本のアニメ?漫畫、文學作品は中國で大きな市場をもっている。日本文化が中國に進出してきた手段は多種多様だ。例えば、日本の商品の中國進出は日本人のきめ細かい生活態度を中國に持ち込んできた。また、渡辺純一など日本の小説家の作品は、文學的表現を通して、中國人読者に日本の観光名所などを宣伝してきた。
日本文化を中國に持ち込んだ多種多様なスタイルは、一般の日本人の中にも現れる。中國伝媒大學學術委員會副委員長、亜州伝媒研究センターの丁俊傑センター長は、「日本の観光客が中國に旅行をした際、あなたに向かってお辭儀をしながら道を尋ねたら、日本人はなんて禮儀正しいのだろうと感じるだろう。これらの振る舞いは日本人の禮儀を表している。こういった細部を通して、日本文化がどのように中國に入り込んだかを知ることができる。日本文化は、日本人一人一人が、様々なスタイルで持ち込んだものであり、一つの方法?スタイルによって入ってきたものではない」と語る。丁氏は、「これと対比すれば、中國文化の『輸出』の問題がどこに存在するのかは明らかだ。中國文化が海外に進出したいのなら、より多面的に、またあらゆる中國人がこれに関わるべきだ。必要なのは全般的な計畫であり、それがなければ、行動を実行に移すことはできない」と指摘する。
さらに丁さんは、「『國が提唱する文化の輸出』は各地方政府が実行する場合、その空間は非常に大きい。重要なのは、多くの人が何もやらないことだ。単に指示や指標、指令に従って行動するだけで、お金が出ればやる、お金が出なければやらない。我々は文化を輸出する資金がないのではない。逆に、資源があまりにも多すぎて、全體的な計畫がないために、資源が無駄になっているのだ」と語った。。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年12月18日