制定後初めて迎える、南京大虐殺犠牲者國家追悼日の前日の夜、南京の中國侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館による「史料の新たな証拠—2014年の新たな文化財」展の記者會見が行われた。同會見では、今年記念館が新しく収集した7602點の文化財?史料が発表された。収集された文化財は南京大虐殺、性的暴行、毒ガス戦など舊日本軍による中國侵略の犯罪行為および世界反ファシズム戦爭などにまつわるものだ。近年、多くの華僑?華人が揺るがない証拠を通して、人類史上空前の慘劇の世界的な記憶を呼び起こそうと努力してきた。このたびの記念館の文化財収集活動は海外在住の華僑?華人たちの熱い支援と協力を得た。収集された史料のうち、數多くが海外の華人から寄付されたものだ。人民日報海外版が伝えた。
■海外在住の華人が収集した貴重な史料
南京に到著した米國籍の華人、魯照寧さんと陳燦培さんの両氏は、このたび世界各地で収集した百點以上の抗日戦爭に関わる文化財を記念館に寄付した。當日、南京出身の魯さんは自ら集めた舊日本軍の酒杯や新聞、寫真などの文化財?史料など計73點を持參した。
これらの貴重な史料はすべて魯さんが世界各地のオークションサイトで落札したものだという。魯さんは、「こういった物的証拠を収集するのは非常に困難を伴うが、南京で舊日本軍が行った暴行を暴き、世界中の人々にこの歴史が実際に起こったことであることを知らしめることが、そのモチベーションとなってきた」と語る。
米國に移民してすでに34年経つ魯さんは、記念館のために2004年から計6回にわたり、集めてきたさまざまな文化財?史料580點、特に舊日本軍の南京侵略に関する史料を寄付してきた。このほか、米國籍の華人である陳さんは米國で発行された雑誌「ライフ」を寄付した。同雑誌には舊日本軍が南京で大虐殺を行う様子を撮影した寫真が掲載されている。