自由貿易圏の構築は、中國にとって対外開放戦略の重要な一環であり、対內改革加速、特に改革深化の重要な一環でもある。中國はWTO加盟の過程で蓄積した経験と獲得した啓示によって、より広範に、より深く、より早期に國際市場、國際資源、國際ルールと融合する自信を得た。中國はグローバル自由貿易の旗手に加わり、協力?ウィンウィンの理念を実踐し、さらに多くの國內改革上のメリットを獲得し、さらに強い國際的発言力を獲得し、さらに多くの貿易パートナーと関係を緊密化し、中國の発展の戦略空間を拡大し、地域と世界の経済発展に一層の貢獻を果たした。
先日閉幕した北京APEC會議は、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)プロセスの始動を宣言した。中國はこのために少なからぬ働きかけを行った。中國は域內包括的経済連攜(RCEP)交渉の2015年末までの妥結も積極的に目指している。中日韓FTA交渉も一定の進展を遂げた。中韓FTA交渉の実質的妥結は、中日韓FTA交渉の加速を後押しする可能性がある。中韓FTA交渉、中豪FTA交渉の妥結は、RCEP交渉の早期妥結にとっても良いニュースであり、FTAAPプロセスにも新たな推進力を提供する。これはポジティブな連鎖反応だ。上述のFTAプロセスが完了すれば、「環太平洋自由貿易圏」が真に築かれる。
習主席はオーストラリア連邦議會での講演で「新たな出発點と高みに立って、中豪は相互信頼の誠実なパートナー、互恵?ウィンウィンの緊密な仲間、心と心の觸れ合う親密な友人、同舟相救う仲睦まじい隣人となるべきだ」と指摘した。この核心にあるのが協力?ウィンウィン理念であり、中國と他の國々との関係にも同様に適用される。協力?ウィンウィン理念を堅持し、中國はさらに多くの自由貿易圏、自由貿易圏のアップグレード版の構築を推進し、地域経済統合と経済のグローバル化にさらに多くのプラスのエネルギーを注ぐだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月19日