中國企業が研究開発する次世代フルデジタルPET-CT裝置が1日、福島県の総合南東北病院に登場した。この中國製高級醫療機器は海外で初めて実裝された。新華社が伝えた。
PET-CTは「陽電子放出コンピューター斷層撮影技術」の略稱だ。人の全面的なスキャンを行い、病気を発見し疾患を診斷するのに使われる。
総合南東北病院は1日、「南東北創薬?サイクロトロン研究センター」の開院記念式典を開いた。上海聯影醫療科技有限公司の「PET-CTuMI780」が登場した。同設備の海外実裝はこれが初で、販売価格は1000萬元(1元は約15.7円)級にのぼる。
日本の藤田醫科大學病院は2017年に「聯影96環PET-CT」を導入した。中國製大型高級醫療機器が初めて日本市場に進出した。それは従來型のPET-CTだったのに対して、今回のPET-CTuMI780はフルデジタルPET-CTであり、2つの世代の製品に屬する。
日本核醫學會の畑澤順理事長は式典で、「このフルデジタルPEC-CTは患者のすべての部分の動的情報収集を行い、體內の細胞の異常を正確かつリアルタイムで捕捉することができ、醫師は正確に病気の狀況を知ることができる。がんの早期発見、認知癥の早期診斷などに用いられ、現在世界で最も先進的な分子イメージング設備の一つだ」と述べた。
上海聯影の日本総代理、上海富吉醫療機器有限公司の裴元虎社長は「當社の高級醫療イメージング設備は國際的な先進水準に達している。中國のフルデジタルPEC-CTは現在、先進國での実裝を実現している。中日醫學交流の深化に伴い、より多くの日本の病院と醫師が、中國製醫療機器の優れた性能を認識するようになるだろう」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月3日