「部長通路」で袁貴仁教育部長を取材する人民日報記者の蘇蕓さん(左1)。(撮影:人民日報記者?劉龍)
「黃部長こんにちは!一言お願いします!」3月3日午後、首都北京の中心部にある人民大會堂北大ホールの萬人大會堂に通じる赤い絨毯で、中央紀律委員會副書記、監察部(省)の黃樹賢部長を正面から迎えると、他の大勢の記者も大挙して黃部長を囲った。人民日報が伝えた。
この數十メートルの赤い絨毯は「部長通路」と呼ばれる。部長(大臣)クラスの人物が會場に入場する際に「避けては通れない道」となっているためで、必然的に両會(全國人民代表大會?全國政治協商會議)記者が毎年ここで部長を「包囲」し、報道合戦を繰り広げる。今年は「部長通路」は例年よりもさらに開放的で、報道素材もより多くなるとメディアの間で広まっていた。
「來た來た!」目の利く記者がさっそく黃部長を見つけた。推し出された人民日報記者が「部長ブロックガール」に、もう一人の記者が「部長ブロックボーイ」に変身、會場の記者を代表して部長を迎えることとなった。黃部長は、「黨風廉政建設(清廉な政治を行う黨風樹立)と反腐敗に関して一言話そう」と切り出し、「2016年もその決意は揺るぐことも、力を抜くことも、基準を変えることもない」と述べた。