臺灣系市場調査機関のトレンドフォースは、「中國大陸の4G事業展開、新興市場の需要拡大にけん引され、第1四半期のスマホ世界出荷臺數は約2億6700萬臺に達し、流れに逆行し1%の小幅増を実現した。中國スマホ業界の再編により、第1四半期の販売トップ10のスマホブランドのうち中國ブランドが6席を占め、シェアが計25%に達した。第2四半期の世界スマホ出荷臺數は、2億8400萬臺に達する見通しだ」と発表した。新民網が伝えた。
中國工業?情報化部(省)の資料によると、かつて急成長を実現した中國スマホ市場の第1四半期の販売臺數は、前年同期比9.8%減の8911萬臺にとどまった。しかしトレンドフォースは、「新興市場と中國大陸市場のけん引により、第1四半期の世界スマホ出荷臺數は2億6700萬臺に迫り、前年第4四半期より1.13%(約300萬臺)の小幅増を実現し、予想を上回った」と指摘した。
トレンドフォースは、「中國大陸のスマホブランドは、4Gスマホの出荷臺數の拡大に全力を盡くした。これは第1四半期の世界スマホ出荷臺數が予想を上回った重要な原因だ」と分析した。中國工業?情報化部の資料によると、今年第1四半期の中國大陸部の4G攜帯電話出荷臺數は974萬臺に達した。中國市場で急成長を開始した4Gの需要による貢獻は、確かに軽視できない。
トレンドフォースは第2四半期について、「回復を続ける需要のけん引により、第2四半期のスマホ出荷臺數は前四半期比6.7%増の2億8400萬臺に達するだろう。新型iPhoneの発売前に主要ブランドが旗艦機種を発売するため、ハイエンド製品の出荷臺數、平均販売単価に期待でき、各社の利益が増加する」と予想した。
トレンドフォースは、「中國大陸部の電気通信事業者が4Gの補助金に力を入れており、また5月1日からのメーデー連休に伴う販促が実施されるため、中國大陸部の第2四半期のスマホ出荷臺數は前四半期比で13.76%と大幅増になり、世界平均を上回ると見られる」と分析した。
トレンドフォースは、各ブランドの市場占有率について、「サムスンは低?中価格攜帯電話の出荷を拡大し、3割超の占有率で首位を維持した。2位のアップルは新機種発表および販促が下半期に集中するため、第1四半期の出荷臺數が大幅に減少した」と発表した。
一方の中國大陸では、攜帯電話市場の再編、一定規模以下の小規模ブランドの淘汰により、大手攜帯ブランドが利益を獲得した。そのうちファーウェイ、レノボ、小米科技の第1四半期の出荷臺數は2割以上の増加を記録した。酷派(Coolpad)は中國大陸ブランドのうち最も早くFDD-LTE攜帯を発売した企業で、今年の出荷臺數は四半期ごとに増加すると見られる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月22日