「五一(メーデー)」連休が近づいてきた。 中國の海外旅行市場では、マレーシア航空機行方不明事件の影響が続いており、シンガポール?マレーシア?タイ方面へのツアーに申し込む中國人はほぼ皆無の狀態だ。一方、近場の韓國旅行が人気を集めている。北京晩報が伝えた。
○韓國?臺灣方面ツアー、ほぼ完売
ある北京市民が18日、メーデー連休中の韓國ツアーへの參加申込を済ませたところ、旅行代理店の販売擔當者から、「お申込みが2日遅かったら、すでに完売狀態になっていたと思われます」と言われたという。
今年のメーデー連休は、韓國ツアーが大人気だ。早い人は、3月末にツアー參加申込を済ませており、連休が始まる半月前には、ほぼ完売の狀態となった。市場の狀況から見て、韓國ツアー人気の背後には、まず、韓國ドラマの大ヒット現象がある。中年層や高齢者層までもが、「韓流スターの追っかけ」をやっているのだ。2番目の理由として、わずか3日間というメーデー連休の短さから、近場の韓國観光が時間的にぴったり合ったことが挙げられる。
韓國のほか、メーデー連休の人気海外旅行先として、臺灣も目立っている。臺灣出入國管理部門は18日、臺灣を訪れる大陸部個人観光客の割當枠を1日3千人から4千人に引き上げたが、訪臺大陸部個人観光客に発行される「臺灣居民來往大陸通行証」は、今から申請しても、5月2日からしか有効にならない。ある旅行者の擔當者は、「今から通行証を取得しても、メーデー連休中の旅行には間に合わない。この通行証は、申請から発行までに通常半月かかる。ピーク期に臺灣観光を計畫しているのなら、通常期より早めに申し込む必要がある」と指摘した。
○シンガポール?マレーシア?タイ方面へのツアー、軒並み「閑古鳥」
東南アジア観光といえば、「シンガポール?マレーシア?タイ」が定番だが、今年のメーデー連休は、予約が極端に落ち込んでいる。各旅行會社は、少しでも販売を伸ばそうと、これら3カ國向けツアーの料金の割引を行ったが、買う人は誰もいない狀況だ。
具體的にみると、マレーシアとシンガポールをセットにしたツアーが一般的だが、マレーシア機行方不明事件の影響がかなり大きく、一部の観光客は、「この航路の航空機には乗りたくない」と心理的に二の足を踏んだため、ツアー商品の売れ行きにかなりの影響が及んだ。意外なことに、タイ方面へのツアーも全く人気がなく、申込客はほぼ皆無の狀態だ。旅行會社の職員は、「新旅行法が昨年施行され、強制的なオプショナルツアーやショッピングに対する規制が敷かれ、それまで低価格が売り物だったタイツアーの旅行代金が高騰した。このため、旅行代金を重視する観光客にとって、タイツアーの魅力は失われた」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月21日