中國―ニュージーランド(NZ)共同深淵潛水科學調査隊は27日にNZオークランドで、「第1回中國―NZ共同深淵潛水科學調査第1航行段階の科學調査任務が順調に完了し、両國の科學調査者は有人潛水船によりケルマデック海溝の最深部に到達した」と明らかにした。新華社が伝えた。
全水深有人潛水船「奮闘者」號を搭載した科學調査船「探索1號」が10月6日に中國の海南省三亜市を出発した。10月31日にはオークランドの港から、南西太平洋の最も深いエリアで水深が1萬メートルを超えるケルマデック海溝に向かい、初の中國―NZ共同深淵潛水科學調査を行った。科學調査船は11月25日に第1航行段階の任務を完了し、オークランドの港に帰還した。
中國科學院深海科學?工學研究所の今回の航行段階責任者の彭暁彤氏によると、奮闘者號は第1航行段階に16回の潛水作業を行った。うち14回の作業水深が6000メートル以上で、ケルマデック海溝の沈み込み帯の異なる構造ユニットをカバーした。奮闘者號はケルマデック海溝軸の最深部で5回潛水し、うち2回の水深が1萬メートルに達した。
世界で初めてケルマデック海溝エリアで広範囲で體系的な有人深海潛水調査を実施し、深淵マクロ生物、巖石、堆積物のサンプルを採取し、深淵の生命の変化と適応メカニズム、深淵の堆積環境の変化、プレート沈み込みと物質交換フラックスを理解するため重要なサポートを提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年11月28日