「湖月 我が影を照らし、我を送って炎渓に至らしむ」。約1千年前、詩(shī)仙と稱せられた詩(shī)人?李白は浙江省嵊州市でこの詩(shī)を詠んだ。時(shí)代や社會(huì)が移り変わった今も、嵊州では奧深く獨(dú)特な無(wú)形文化遺産が受け継がれ続けている。伝統(tǒng)演劇の越劇や軽食、竹編み細(xì)工といった無(wú)形文化遺産は、同市の輝かしい代名詞となっており、地元の人々の大切な文化的財(cái)産となっている。
100年の歴史誇るステージで越劇演じる女性劇団
「書斎の扉の前に植わる梅の木で鳥たちがさえずっている。木にとまったたくさんのカササギがピーチク鳴いて、梁兄さんに吉報(bào)を?qū)盲堡皮搿埂a又菔懈柿劓?zhèn)施家岙村の越劇舞臺(tái)である「縄武堂宗祠古戯臺(tái)」では、「娘家劇団」の越劇女優(yōu)が伝統(tǒng)的な演目「十八相送」の練習(xí)をしていた。同村の「娘家劇団」の伝統(tǒng)は20世紀(jì)にまで遡ることができる。1923年、越劇女優(yōu)養(yǎng)成所がこの地で誕生した。約100年続く、越劇の輝かしい歴史はここから幕を開けたのだ。
嵊州市では、越劇が非常に盛んで、越劇を歌える人も少なくない。「娘家劇団」の越劇女優(yōu)である陳小六さんは嵊州市出身で、子供の頃から越劇を聴いて育ったため、知らず知らずのうちにそれが體に染み込んでいる。そして、越劇が大好きな陳さんは、「娘家劇団」のメンバーになり、今では毎週この舞臺(tái)に立っている。越劇という「寶」を數(shù)十年にわたり守り続けてきた陳さんは今、「一人でも多くの人に越劇を好きになってもらいたい。世界中の人に、ここに來(lái)て私が歌う越劇を聞いてもらいたい」と願(yuàn)うようになっている。