中國初のモジュール式標準化移動スケートリンクが9日、黒竜江省斉斉哈爾(チチハル)市で使用開始された。これは中國が3年かけて獨自に研究開発したスケートリンク建設の新技術で、スケートリンク建設の「積み木型」の新モデルを構築した。中國新聞網が伝えた。
スケートリンクのパイプ支持構造を設置する工事作業者。畫像提供はチチハル市體育局
同技術の責任者である宋吉瑞氏は、「初めて使用されるスケートリンクの面積は1700平方メートルだ。その最下層は組み立てられるプラスチック製パイプ支持構造で、冷卻パイプを間に通す。これは地上で地上冷卻パイプを組み立てることに相當し、積み木のように楽にスピーディに組み立てられる」と説明した。
中國初のモジュール式標準化移動スケートリンクが、チチハル市で使用開始された。畫像提供はチチハル市體育局
従來のスケートリンクと比べると、このスケートリンクの建設は「モジュール化」できる。面積を調節でき、工場內や商業施設內の數百メートルの場所で作れるため、スケートリンクの普及によりプラスになる。この組立技術は従來の先に地面の基礎を作る方法を一変させ、地面の上で直接組み立てられる。さらにはいつでも取り外して輸送でき、何度も使用できる。同じ面積のスケートリンクを作るコストを最低30%削減すると同時に、均等な冷卻により氷の溫度と硬度が理想的な効果に達成でき、高基準スケートリンクのベンチマーク技術となる。
スケートリンクを「積み木」のように建設する新モデル。畫像提供はチチハル市體育局
チチハル市體育局の湯朝龍局長は、「スケートリンクが少ないのは中國の氷上スポーツの発展を制約する大きな原因だ。このモジュール式のスケートリンクは全國、特に南方などの地域のスケートリンク建設を直接けん引し、中國のオールシーズンスケートリンクの普及を促進するものとなる。また中國のウインタースポーツ用品の産業チェーンを拡大し、中國のウインタースポーツ経済の発展をサポートする」と述べた。
今回使用開始されたスケートリンクは、ショートトラック、アイスホッケー、フィギュアスケートなど複數の氷上競技の需要を満たす。將來的には國際アイスホッケー大會などが開催される。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月10日