習近平國家主席は8日午後、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と北京でテレビ會議の形式で會談した。新華社が伝えた。
習主席は「中國と歐州は、平和の追求、発展の追求、協力の促進において多くの共通言語を有している。我々は責任を引き受け、激動し変化する世界により多くの安定性と確実性をもたらす必要がある。雙方は対話を強化し、協力を堅持し、中國?歐州関係の安定した持続的な発展を推進する必要がある。雙方は互恵?ウィンウィンの原則に基づき、グリーン?デジタルパートナーシップ及び各分野の実務協力を深め続ける必要がある。雙方は引き続き多國間主義を堅持し、主要なグローバル?アジェンダを推進する必要がある」と指摘した。
マクロン大統領とショルツ首相は、歐州が世界の問題における中國の重要かつ積極的な役割を重視しており、中國側と緊密に協力して、重大な世界的試練の解決に努力する意向であることを表明し、中國側と共にEU?中國指導者サミットを成功させ、仏中、獨中及び歐州?中國関係のたゆまぬ前向きな発展を推進したいとした。
雙方は現在のウクライナ情勢について重點的に意見交換を行った。
マクロン大統領とショルツ首相は、現在のウクライナ情勢について「歐州は第二次世界大戦以來最も深刻な危機に直面しており、仏獨は交渉を通じて問題を解決し、平和を実現するチャンスをもたらすことを支持する」と表明。中國が人道狀況をめぐる提案を示したことに感謝し、中國側と意思疎通や調整を強化し、和平交渉を促進し、情勢がさらにエスカレートして、さらに深刻な人道的危機をもたらすことを防ぐ意向を表明した。
習主席は「ウクライナ情勢は憂慮すべきものであり、中國は歐州大陸で再び戦火が上がったことに深い痛惜の念を抱いている。中國は、各國の主権及び領土的一體性はいずれも尊重され、國連憲章の趣旨と原則はいずれも遵守され、各國の安全保障上の合理的懸念はいずれも重視され、危機の平和的解決に資する全ての努力は支持されるべきだと主張する。情勢の緊張の激化、さらには制御不可能な事態を防ぐことが喫緊の課題だ。中國はウクライナ情勢における仏獨の仲裁努力を評価しており、仏獨及び歐州側と意思疎通や調整を保ち、関係する各當事者の必要に応じて、國際社會と共に積極的役割を果たすことを望んでいる」と強調。
「我々は共にロシアとウクライナの和平交渉を支持し、雙方が交渉の勢いを保ち、困難を克服して交渉を続け、交渉によって成果を出し、平和を導くことを支持する必要がある。我々は、最大限の自制を保って、大規模な人道的危機の発生を防ぐよう呼びかける必要がある。中國はウクライナの人道狀況をめぐり6つの提案を示した。ウクライナに対する人道支援物資をさらに提供する用意がある。我々は、この危機による悪影響を軽減すべく共に努力する必要がある。今回の危機に関連した制裁は、世界の金融、エネルギー、運輸、サプライチェーンの安定に打撃を與え、パンデミックの重荷を背負いながら前進する世界経済の足かせになるものであり、各方面に不利益をもたらす。我々は、共通、総合、協調的で持続可能な安全保障という考えを積極的に提唱する必要がある。中國は仏獨が歐州自身の利益に立ち、歐州の永続的安全保障のために考え、戦略的自立性を堅持し、均衡の取れた、実効性のある、持続可能な歐州の安全保障枠組の構築を推進することを支持する。また、中國は歐州、ロシア、米國、NATOが対等な立場で対話に臨むことを歓迎する」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月9日