ちゃんと計畫を立てても、スマートフォンを見るとやめられなくなる。目覚ましが鳴っているのに、體が言うことを聞かなくて暖かい布団から出られない……こうした「あと1分だけ」の後で、「ああしまった!」と猛反省することは數え切れないほどある。「銭江晩報」が伝えた。
テンポの早い現代生活の中で、あと少し、あと少しと引き延ばす「引き延ばし癥候群」は多くの人にとって共通の悩みになっている。
「自分が監督師の仕事をしていると知った友だちはみんなびっくりする。でもよく考えると、こういう仕事には確かにニーズがある」と笑いながら話す余本欽さんは、溫州大學でネットワーク工學を専攻する大學3年生であると同時に、監督師というもう一つの顔ももつ。2018年に一人で起業し、今では3店舗のオーナーだ。
大學院の入學試験、資格取得、目覚まし係……余さんの話によれば、「およそ考えつく內容であれば、うちの店で監督できないことはない」という。
塾の先生役や、ついでにカウンセラー役になる時も
余さんの店には専門の作業ルームが設けられ、學校の中にある。こじんまりしたルームには事務機がいくつか並び、壁にはさまざまな監督サービスの広告ボードがかかっていて、なかなか様になっている。取り扱う商品コンテンツはそれほど多くなく、題字の上に「監督」の2文字が躍る。ルームで販売する商品はそれほど多いようには見えないが、実際にはなんでもありだ。
余さんは、「うちの監督サービスは全體として普通バージョンの監督と強化バージョンの監督に分けられる。モーニングコールにも普通バージョンと強化バージョンがある。一般的には、監督サービスを購入する顧客は前日までに計畫を立てる必要があり、翌日の朝晝晩3回、計畫任務の達成狀況を監督師に報告しなくてはならない。強化バージョンの場合、監督師は計畫を立てるのを全面的にサポートしたり、計畫任務を達成するよう顧客に注意したりする」と説明した。
余さんの店はそれほど目を引くわけではないが、一か月の利用者は500人から600人いる。その中では試験を受ける學生が多く、特殊な監督を希望する顧客も一定數いる。
余さんは、「こんなお客様に出會ったことがある。仕事が忙しくて子どもの相手が出來ないので、うちのスタッフに子どもを監督してほしいと言われた」と振り返った。
「監督」とは言っても、実際には遠隔の「子守」のようなものだ。監督師は動畫を通じて子どもが宿題をする様子を監督し、わからない問題があれば、塾の先生役も務める。本來は親がすべき宿題のチェックのようなことも、監督師が代わりに行う。
監督サービスを依頼する中で、監督師に心の中を打ち明ける人もいる。「ある男子學生は、高校時代から好きな女の子がいたが、大學生になっても打ち明けることができず、友だち以上?戀人未満の狀態がずっと続いていた。ちょうどうちの監督師が感情面のサポートに詳しいため、毎日、監督サービスのほかに、カウンセラー役も務めるようになり、この男子學生が新たな一歩を踏み出すのをサポートした」という。
すべての監督師がこれほど全面的な技能を備えているのだろうか。
余さんは、「顧客の需要に応える監督師を手配する」と笑った。