國家航天局は11日、火星探査機「天問1號」の火星著陸後の科學畫像第1弾の発表式を行った。火星ローバー「祝融號」が撮影した著陸地點のフルパノラマ畫像、火星の地形、「中國の痕跡」、「著陸プラットフォームと火星ローバーの『ツーショット』」などの畫像を公開した。「中國の痕跡」と「ツーショット」の2枚の畫像では、真っ赤で四角い形をした中國の國旗をはっきり見て取ることができる。哈爾浜(ハルビン)工業大學航天學院の冷勁松教授のチームが獨自に設計?開発した中國國旗掲揚機構は、地球から火星への遷移軌道上の202日にわたる飛行、93日にわたる火星周回探査を経て4億7500萬キロメートル飛行した後、5月15日に著陸機の中國國旗の制御による動的掲揚に成功した。中國はこれによって形狀記憶ポリマースマート構造を深宇宙探査に応用した世界初の國になった。科技日報が伝えた。
ハルビン工業大學航天學院複合材料?構造研究所は90年代の初め、杜善義院士の指導とサポートを受け、中國で比較的早くスマート材料?構造の研究方向を確立した。「理學と工學の連攜、宇宙事業に寄與」という発展理念の指導を受け、冷氏のチームはスマート構造力學、設計及びその宇宙?航空応用などの研究分野に深く取り組み、知恵を集め技術革新に勵んだ。
同チームは中國で真っ先に獨立?獨自の知的財産権を持つエポキシ基、シアン酸エステル基、ポリイミド基などシリーズの形狀記憶ポリマーを開発した。ガラス転移溫度は37?322度に調整可能で、宇宙の過酷な環境における使用の需要を満たしている。形狀記憶合金と異なり、形狀記憶ポリマーは一種の刺激反応ポリマーで、主體的に大幅な変形を制御できる▽変形中にほぼ衝撃が生じない▽駆動方法が多様▽剛度の変動範囲が大きい▽ビッグサイズの成形が可能だ、という優位性を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月15日