國際卓球連盟(ITTF)は、新たな大會構想であるWTT(World Table Tennis)の評議會チェアマン(議長)に、中國卓球協會會長の劉國梁氏が就任することを29日に発表した。中國にとって最大のライバルである日本の卓球協會は翌30日に、祝電で、「劉氏はその職に最も適任」とのメッセージを送った。
劉氏がWTTのオファーを受け入れ、チェアマンに就任したことは中國國外でも注目を集めている。元卓球日本代表の福原愛さんや現役の石川佳純選手、張本智和選手などがSNSで続々と祝福のメッセージを綴った。
張本智和選手のツイートのスクリーンショット
日本卓球協會の藤重貞慶會長と前原正浩副會長は同協會を代表して送った祝電で、劉氏はWTT評議會のチェアマンに最も適任だとし、「當協會は、全力でWTTと劉チェアマンを支持する。當協會はWTTと新しい未來が卓球を新たな段階へと引き上げてくれることを確信し、またそれを楽しみにしている」と綴っている。
日本卓球協會の電報原文
近年、日本の卓球は確実に実力を上げており、中國と日本の卓球協會の交流や連攜も一層多様化し、盛んになっている。中國で新型コロナウイルス感染拡大が深刻化していた今年初め、劉氏は日本卓球協會と連絡を取り、日本で強化合宿できないか相談したものの、日本でも感染が拡大し、結局実現しなかった。古くから中國と付き合いがあり、日本の男子卓球代表の主將を長年勤め、中國のライバルだった日本卓球協會強化本部の宮崎義仁本部長は、幾度となく劉氏を稱賛し、最近、インタビューに応じた際は、「劉氏が率いる中國卓球協會は世界の卓球界を牽引している」と語っていた。
劉氏は29日の取材に対して、改めて交流と連攜の重要性を語り、「困難な時ほど、世界の卓球界の人々が共に努力し、心を一つにして団結し、共に世界の舞臺を形作らなければならない。WTTを通して、この競技種目のプロ化、産業化、グローバル化を進めたい」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月2日