中國國家衛生健康委員會は今月4日午後、記者會見を開き、新型コロナウイルス感染による肺炎の重癥患者に対する治療強化に関する狀況を説明した。
全國の死亡率は2.1%
國家衛生健康委員會醫政醫管局の焦雅輝副局長は、「現在統計されている死亡率は、感染が確認された患者の死亡率を指している。分母は既に感染が確認された患者數で、その他の感染が確認されていない患者は統計に反映されていない」と説明。
そして、「既に感染が確認された患者の數を基に計算すると、2月3日24時の時點で、中國全土の死亡率は2.1%。湖北省だけを見ると3.1%、武漢市だけを見ると4.9%。一方、湖北省を除外した場合の死亡率は0.16%」であることを明らかにした。
武漢における発熱患者の増加ペースが鈍化
焦副局長によると、3日に、武漢市に発熱が原因で診察を受けた患者は延べ1萬2568人と、前日比56人増だった。また、新たに延べ194人(前日比4人減)が病院で経過観察となった。この情勢から焦副局長は、武漢で発熱が原因で診察を受ける患者の絶対數は増加しているものの、増加ペースはすでに鈍化傾向にあるとした。
焦副局長によると、現在、中國の31省(自治區、直轄市)に、発熱者を対象とした診察を行う発熱対応診療窓口が1萬5000ヶ所設けられており、指定醫療機関は2092ヶ所となっている。発熱が原因で診察を受ける患者の狀況を把握するために、同委員會は「日報」制度を制定した。3日までに、中國全土の醫療機関で、発熱が原因で診察を受けた患者の數は延べ22萬865人。前日比で1萬6710人減(7%減)だった。全國のモニタリング狀況を見ると、発熱が原因で診察を受ける人の數はここ數日減少傾向にある。
感染狀況のターニングポイントは早い時期に到來するとの見通し
記者會見で、焦副局長は、「新型コロナウイルス感染による肺炎患者のほとんどは軽癥だ。コミュニティでの予防?管理のほか、醫療機関の事前検査?トリアージ、発熱患者診察制度構築、モニタリング能力?効率の向上、患者の感染確認までに必要な時間の短縮、さらに、疑い患者を速やかに指定醫療機関に移して治療を行い、重癥患者も指定醫療機関で治療し、國と省レベルの専門チームが治療に當たるなど、醫療による治療の一連の対策を講じている」と説明した。
そして、「私たち一人ひとりが政府の指示に基づき、マスクを著用し、頻繁に手を洗い、室內の換気をよくし、不必要な外出や集まりなどを避け、家にとどまって感染を予防するという対策を確実に実行しなければならない。中國全土から湖北省、武漢市に駆け付けている醫療スタッフが協力して努力しているため、感染拡大のターニングポイントはきっと早い時期に訪れると信じている」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年2月5日