新型コロナウィルスの感染による肺炎が拡大する中での「マスク不足」に対し、中國は今、海外からの調達を急ピッチで進めている。稅関総署が3日に発表した最新のデータをみると、1月24日から2月2日までの間に中國は新型コロナウィルス肺炎対策の物資2億4千萬點を輸入し、輸入額は8億1千萬元(約125億8千萬円)に達し、この中にはマスク2億2千萬枚が含まれていた。中國新聞網が伝えた。
公式データによれば、中國は世界最大のマスク生産國であり、マスク輸出國であり、年間生産量は世界の約50%を占め、最大生産量は一日あたり約2千萬枚以上に上る。しかし感染が拡大を続けていること、春節(舊正月、今年は1月25日)連休のため中國國內の生産能力がまだ完全には回復していないことから、マスクは深刻な品不足に陥った。
感染癥対策のニーズに応えるため、中國は輸入を積極的に拡大するだけでなく、國內のマスクメーカーができるだけ早く生産を回復するようバックアップしている。
中國國家発展?改革委員會の連維新良副主任は同日、「マスクの供給増加はすでに重要な進展を遂げ、ここ2日間に調達した資源はこれまでに提供した資源の2倍以上だった」と述べた。
マスクのほか、中國が輸入を急ぐ感染癥対策の物資には醫療用ゴーグルや防護服などがある。稅関がまとめた統計によると、過去10日間に輸入された防護服は252萬9千著、醫療用ゴーグルは27萬9千個に達したという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月4日