「戀愛は人を愚かにして、多くの『幸せだが愚かな男女』を生み出す」という言い方を普段からよく耳にするかもしれない。だが戀愛は本當に人の知能指數を低下させてしまうのだろうか?それともこうした言い方は単に獨身者向けの慰めに過ぎないのだろうか?科技日報が伝えた。
戀愛は確かに人の判斷や行動に影響を及ぼす
海南大學管理學院心理學科の傅安國準教授は取材に対し、「數年前から『戀愛脳』という言葉がネット流行語となっており、戀愛すると周りが見えなくなってしまうような人を指している」とした。
傅準教授は、「戀愛は人類社會に普遍的に存在している現象であり、神経ホルモンの狀態や神経の機能、実際の行動に至るまで幅広い変化を引き起こし、個人としての行動と感情の両方に影響を與える。戀愛は1990年代から心理學や認知神経科學、神経生物學といった様々な學科における研究対象として注目を集めるようになっている」と紹介。
そして、「『戀愛脳』は確かに存在する。科學者がMRI(核磁気共鳴畫像法)を用いて戀愛中の人の脳に対する研究を行った結果、戀愛は、脳の報酬系回路、特に腹側被蓋野(VTA)と尾狀核を活性化させることが判明した。つまり、戀愛をすることで、報酬作用のある依存性物質が分泌され、活性化された脳の一部と報酬システムが共鳴し、しかも報酬?依存性と精神的幸福感に関わる神経伝達物質『ドーパミン』が作用するエリアに多く集中する」とした。
また、「戀愛は社會的判斷やネガティブな感情と関わる脳の一部の活動を抑制する働きもあり、ここから『あばたもえくぼ』といった狀況が生じることになる。例えば戀愛中の人が戀人と友人の寫真をそれぞれ見た時の脳の活性化モードの違いに関する研究によると、戀人の寫真を見た時には、脳の中心部、前帯狀皮質、両側尾狀核、被殻が活性化される一方、右前頭葉、頭頂葉、中側頭回、後帯狀皮質、扁桃體の働きは逆に抑制される」とした。