中國國際輸入博覧會は世界企業の檜舞臺であり、中國経済の活力を映し出す鏡でもある。熱気あふれるサプライヤーとバイヤーの商談、価値ある契約の合意、次々登場する「世界初公開」や「中國初展示」のイノベーション製品……博覧會の會場に足を踏み入れると、中國経済の力強い拍動を感じることができる。
食品?農産品ブロックに入ると、ニュージーランドのキウイフルーツ、ザンビアの蜂蜜、オーストラリアの乳製品など……各ブースには數々の素晴らしい製品が所狹しと並び、出展企業は行き交うバイヤーの質問に次々答えている。博覧會の「超人気ぶり」から中國市場の旺盛なニーズがうかがえる。
ドイツの化學企業ワッカー?ケミーの林博?中華圏社長は、「現在、グループの中國での売上高は世界売上高の20%を占める。早くも2010年、中華圏は売上高がドイツを抜き、グループにとって世界最大の単一市場となった。今年は輸入博に出展しただけでなく、ブースが獨立ブースにバージョンアップした」と述べた。
輸入博の期間中、イタリアの畫材?筆記具ブランドのカリオカと中國の文具メーカーの晨光文具は協力合意に調印した。晨光の陳湖雄社長は、「市場の將來性に自信を持っている」と述べた。
調達チームの懐は溫かく、旺盛な購買意欲が押し寄せる。今回の輸入博の登録バイヤーは50萬人を超え、第1回を超える規模になった。全國各地の各産業が39の取引チーム、600に迫る取引個別チームを立ち上げた。各地方からのバイヤーの登録?申込み數も目に見えて増加し、前年と比べると、取引チームの中には登録?申込み數が2倍に増えたところもある。
今年は中央企業(中央政府直屬の國有企業)97社が取引個別チームを立ち上げ、専門のバイヤーは約2萬1千人を數え、前年より4千人以上増加した。
陝西省商務庁の唐宇剛副庁長の説明によると、「今年は、陝西省取引チームとして輸入博に申込みをした企業バイヤーは2千社を超え、參加者は5千人を上回った」という。
輸入博會場の上海の國家エキシビションセンターから3キロメートル離れた虹橋輸入商品展示取引センターには、世界60數ヶ國?地域から來た600を超えるブランドの商品が何でもそろっている。オンライン販売量も相當なものだ。データによれば、第1回輸入博の後、天貓國際(Tmallグローバル)の輸入商品取引額は同89.7%増加し、この中には輸入博で初お目見えした商品が少なくない。
輸入博の會場では、建物の內と外に知的財産権保護の「カベ」が設置された。出展企業が必ず通る総合サービスブロックにある知的財産権保護?ビジネストラブル処理サービスセンターでは、知財権管理に関わる部門が出展企業に問い合わサービスとトラブル調停サービスを提供する。出展した外資系企業の責任者は、「中國は知財権保護を強化し、イノベーション環境を著しく改善し、外資系企業を安心させれた」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月9日