1番目から16番目のドアは、青色が目印の「強冷房車」で、17番目から32番目のドアは、緑色が目印の「弱冷房車」。17日、北京地下鉄6號線で、設定溫度が異なる車両を導入する試みが行われていた。乗客は、プラットフォームに貼られた指示サインに基づき、自分が好む車両に乗り込むことができる。人民網が伝えた。
毎年夏になると、地下鉄車內のエアコンが「ツッコミ」の対象となる。乗客の王さん(女性)は、「毎日の出勤に6號線を利用しているが、必ず羽織るものを持つようにしており、乗車したらすぐに羽織る。そうしないと、エアコンの送風口から出てくる風に當たられて肩が痛くなる。でも、ある男性の同僚は、半袖?短パン姿でいつも地下鉄に乗っている。彼は車內の乗客がちょっと多くなっただけで、たちまち汗が噴き出すと言っている」と話す。
北京地下鉄運営一分公司は、夏季の車內溫度に対する乗客のフィードバックを長年にわたり収集し、論証と実験を繰り返した後、酷暑に入る前に車內空調の新たなモデルを設定し、まずは6號線でテスト運行を実施した。
技術者は、「地下鉄車両の空調は、セントラルエアコンと同じで、1車両が1部屋となる。そのため6號線を例に挙げると、『セントラルエアコン』でまず一定の基準溫度を設定した後、手動プログラムで一部の車両の溫度を、初期設定溫度よりも數度高くするか、低く下げることになる」と説明する。
オフライン実験を経て、6號線の1編成全體の車內溫度は、ピーク時は26度、ピーク時以外は27度に設定された。作業員は、手動プログラムによって運転室のある制御車のすぐ後ろ4両のエアコン溫度設定を2度低く設定している?,F在のモニタリングデータによると、6號線の制御車とほかの車両の溫度差は1.6~2.9度となっている。
地下鉄6號線に設けられている34駅では、現在次々と、車內溫度に関するお知らせを貼りだしており、この作業は今週中に全て完了する見通し。同時に6號線の各編成も、「1編成に設定溫度が異なる車両を設置」するスタイルを次々導入していく。すでに試行が始まった3編成の狀況を見ると、制御車の先頭4両の平均溫度は約25度、後方4両の平均溫度は約27度となっている。
北京地下鉄運営一分公司は、「乗客のさらなるフィードバックや提案に基づき、車內の溫度設定をより合理的に調整したい。今後、このような溫度設定モデルを、6號線以外の路線でも拡大していく可能性がある」とした。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月19日