回収したCO2を有機燃料に転換させる方法は、科學者が模索を続けている世界レベルでの難題。中國科學院上海高等研究院?上海科技大學低炭素エネルギー共同実験室は、CO2の觸媒による電気転換の研究で重要な進展を実現した。クリーンな再生可能電気エネルギーを使い、溫和な反応條件のもとCO2を蟻酸とエチルアルコールに転換させ、その電流効率はそれぞれ、99%と77%に達した。関連成果は世界的に有名な學術誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された??萍既請螭瑏护à俊?/p>
蟻酸は基本的な有機化學工業原料の一つで、農薬?皮革?染料?醫薬品?ゴムなど工業分野に広く用いられている。中國科學院上海高等研究院の陳為研究員によると、CO2を電気転換法により効率的に蟻酸に転換させる上で、觸媒の選択が重要になる。約2年間にわたり続けられた模索の結果、陳氏の研究チームは大量の金屬?合金觸媒を試み、最終的にパラジウムと錫からなるPd-Sn合金觸媒が非常に優れた性能を持つことを発見した。非常に低い電圧をかけるだけで、同觸媒は常溫?常圧であってもCO2を蟻酸に転換させることができる。電流効率は99%に達し、応用の高い將來性を示している。
陳氏によると、風力や太陽光などの新エネ発電には、不安定で季節に左右されるといった大きな欠點があり、使用効率が大きく割り引かれている。同研究は再生可能な風力や太陽光、もしくは余剰原発などのクリーンエネルギーを採用し、CO2を効率的に回収すると同時に、不安定な新エネと安定的な化學エネルギーに転換させることで、クリーン電気エネルギーの効果的な保存を実現している。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年8月29日
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