小売り業務とオンラインゲームが、中國の各インターネットサービス大手の「稼ぎ頭」となっている。インターネットサービス大手?阿里巴巴(アリババ)は17日、第二四半期(4-6月)の決算報告を発表し、新小売り戦略を推進し、メインであるEC業務の成長が著しかったため、売上高が前年同期比56%増の501億8400萬元(約8280億円)、 純利益が前年同期比96%増の140億3100萬元(約2315億円)に達した。インターネットサービス大手?騰訊(テンセント)も16日に決算報告を発表し、モバイルゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」や微信(Wechat)などのサービスの利益成長が加速したのを受け、同期の純利益が前年同期比68%増の182億5400萬元(約3012億円)に達した。北京日報が報じた。
第二四半期、アリババは126億香港ドル(約1764億円)で、百貨店大手?銀泰商業を買収。オフライン業務とECプラットフォームの融合に向けて大きな一歩を踏み出した。アリババは2015年から計畫を練っていたオフラインとオンラインを融合させた新業態スーパー「盒馬鮮生」の開店を同期に加速させた。現在、同スーパーの売上高の50%がオンラインで、オフラインがオンラインに貢獻する形となっており、斬新な小売り戦略がEC業務の成長に拍車をかけた。
その他、通販プラットフォーム?天貓(Tmall)をメインとしたEC業務の分野も、アパレル商品、大衆消費電子製品、日用消費財などの消費成長の後押しを受け、アリババの同分野の第二四半期の売上高が前年同期比58%増の430億2700萬元(約7050億円)に達した。天貓の実物商品の取引額は前年同期比49%増だった。
中國商務部(省)が公表している統計によると、今年上半期、中國の主な小売り企業2300社の売上高は前年同期比4.1%増で、成長のペースが前年同期比で3.3ポイント早まった。小売り企業の営業利益と利益総額の成長のペースも同比で、それぞれ7.8ポイント、14.3ポイント早まり、経済成長回復が顕著になった。業界関係者は、小売りの回復と消費が経済成長を牽引している現狀について、中國全土でオフラインとオンラインを融合させた「新たな小売りスタイル」が登場していることと密接な関係があると分析している。
テンセントの決算報告によると、その稼ぎ頭である微信は、ユーザー數の増加ペースは緩やかになっているものの、6月のアクティブユーザー數は9億6000萬人に達した。第二四半期、微信やその他のモバイル端末アプリの広告収入が前年同期比で61%増と急増し、60億7100萬元(約1002億円)に達した。また、人気のオンラインゲームの同期の売上高は前年同期比39%増の238億6100萬元(約3937億円)だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月18日
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