「長亭外、古道邊、芳草碧連天??」稲山訓(xùn)央さん(47)は、中國の楽器?鋸琴を使って音楽家?李叔同が作詞した曲「送別(日本名?旅愁)」を奏でることができる。新華網(wǎng)が伝えた。
鋸琴は楽鋸とも呼ばれ、外見がのこぎりに似た楽器の一種だ。鋸琴は17世紀(jì)のイタリアに起源を持ち、木こりがバイオリンの弓でのこぎりの背を弾いた時に偶然発明されたと言われている。
20世紀(jì)の初め、日本に留學(xué)していた李叔同は日本の詩人?犬童球渓が詞を訳した名曲「旅愁」にインスピレーションを受けて「送別」を作詞した。この曲は、中國でも代々歌い継がれる名曲となった。
大阪出身の稲山さんは、竹井さんと同じく北陸大學(xué)で教鞭をとる、未來創(chuàng)造學(xué)部の準(zhǔn)教授だ。ただ、竹井さんは北京がお気に入りなのに対し、稲山さんは天津が好きだという。
「北京は美しい都市だが、人が多く、交通渋滯も深刻。天津はこの面で、北京よりも良い。天津人はとても暖かい」と稲山さん。歐州様式の建築物も好きだという。また、稲山さんの出身地?大阪では落語や漫才などが盛んだが、天津人も相聲(中國の漫才)を好んで聞く。こういった理由から、稲山さんは天津に共鳴を感じることが多い。
まるで故郷のような愛著がわき、稲山さんは昨年12月に奧さんを連れて天津を旅行した。「水族館を見學(xué)し、海河の夜景を堪能しようと計畫していた。しかし、思いがけないことに、妻を連れて海河のほとりまで來たら、一面真っ暗だった。もう冬で気溫が下がっていたため、夜の遊覧サービスがなくなっていた」。