第9回茅盾文學賞受賞作品「這辺風景(王蒙 著)」の、ポーランド、エジプト、ロシア、韓國、日本各國の版権調印式が26日、北京國際図書博覧會で行われた。同書の日本語版は來年、日本僑報社から創立20周年の重點図書として出版される。中國青年報が伝えた。
調印式に出席した王蒙は、「新疆は當時の私にとって、全く新しい領域?文化?言語?ライフスタイルだった。私は新疆で視野を広げ、現地の農民と6年間にわたって密接な交流を重ね、同じ場所に住み、同じものを食べ、共に労働した」と語った。
40年前の新疆を描いた「這辺風景」の、日本人読者にとっての魅力について聞かれた王蒙は、「日本は古くから中國の西域に興味を抱いており、現在も新疆への注目度が高い。私が書いたのは40年前の新疆の風景だが、文學には人々の喜怒哀楽や愛?憎しみが詰め込まれている。物語は旺盛な生命力を持ち、多くの內容は現在の人にも參考の価値がある」と述べた。
日本僑報社の段躍中編集長によると、同社は今年7月に「新疆物語―絵本でめぐるシルクロード―」を出版した。これは、漫畫の形式で新疆について紹介した日本初の書籍だ。「漫畫は日本の読者に非常に愛されている。新疆物語が出版されると、アマゾンの予約サイト(中國関連書籍)で1位にランキングされ、日本図書館協會選定図書にも選ばれた。來年はシリーズ本として『漫畫中國西蔵』も出版する。將來的には中國の全ての省の紹介する書籍を出版したい」と語った。
北京國際図書博覧會では同日午後、僑報社が出版する「正見民聲」日本語版の出版式が行われた。同書の中國語版は中國人民大學出版社が出版したもので、國務院新聞弁公室の趙啓正元室長と元フランス大使の呉建民氏が2012年12月に行った上海の大學生との4回にわたる交流対話の內容が収録されている。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月28日