確かに、伝統的な國際関係において國家間の権力や利益の奪い合いは古來不変の常態だ。これは過去および現在における米國の國際関係処理の本質であり、米國が他の大國による國際秩序再構築を懸念する動因でもある。
中露には確かに國際秩序改善の意向がある。だが転覆して全く別のものを構築するのではない?,F有の國際秩序には多くの積極的要素があり、中露はこれを捨て去るどころか、反対に発揚する。たとえば國連および國連憲章の體現する平和および集団安全保障の原則は、第2次大戦終結後に連合國が共同で確立した、世界の安全と安定の維持にとってかけがえのない重要な役割を果たすものであり、これによって形成された國際秩序を中露が維持し続けない理由はなにもない。
中露には確かに現有の國際秩序改善の意向がある。それは現有の秩序において米國一強およびその行為がすでに國際関係の共通の安全保障と発展に深刻な影響を與えており、最終的には米國自身の健全な繁栄も損なうからだ。たった一聲で他の主権國を武力転覆させる米國の勝手な行為は制止されなければならない。
現有の國際秩序に対して、中國は漸進的改良という建設的構想を打ち出した。新時代の中國の特色ある大國外交を確定するとともに、新型の大國関係を米國と共に構築することを提案した。新型の大國関係は非対立?非衝突に新しい點があり、ワシントンが形成に力を入れる米國主導、米國覇権の秩序とは全く異なる。中國は他國に対する圧倒的優勢を追い求めず、ましてや唯我獨尊の覇者意識を持つこともない??陀Q的には、中國の推し進める新秩序は米國版秩序の不足點を改善すると同時に、米國版秩序の論理的陥穽を免れるものだ。
米國は意識を改め、新型の大國関係が導く平等な國際秩序について真剣に考えるべきだ。中國國家指導者の訪米が間近だ。中米はより対等かつ相互利益的な新型の関係を共に構築すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年8月27日