冠狀動脈はいつ発育を開始するのだろうか?どこから成長を始めるのだろうか?いかに「規模化」を実現するのか?中國人科學者は10數年間の研究を経て、世界的に権威ある學術誌「サイエンス」(電子版)に研究成果を掲載した。この4日に掲載された成果は、冠狀動脈の「出生の謎」を解き明かした。すでに明らかにされている心外膜の他に、冠狀動脈には心內膜というもう一つの「起源地」があることが分かった。新華社が伝えた。
ハーバード大學の成長學の研究で有名なバーンズ教授は、「同研究は、冠狀動脈の起源の模索における畫期的な成果だ。この重大発見は、心筋梗塞の血管再生治療、體外人工心臓血管の生成の研究、心筋梗塞後の心不全の発癥率?死亡率を引き下げる再生醫學研究に、新たな希望をもたらした」と評価した。
世界的に見ても、冠狀動脈硬化による心筋梗塞は病死の主因となっている。冠狀動脈の「起源」について、科學界ではこれまで、冠狀動脈が胚胎の時期に形成され、心臓の外部表面から「枝から芽が出る」ようにして、心臓內部に向かい成長するとされてきた。
しかし同研究プロジェクトの責任者、中國科學院上海生命科學研究院栄養科學研究所の研究員である周斌氏はふとした偶然から、遺伝子組み換えラットの系図を解析中に次の発見をした。そのイメージング解析によると、心臓の一部の冠狀動脈は、出生後に內側から外側に向かい成長しており、心臓の外部表面の血管から內側に向かうという説とは異なっていた。冠狀動脈のもう一つの「起源地」として、心內膜が浮上したのだ。
ネイチャーの編集者であるパーネル氏は、「同研究によると、出生後の心臓にも、新たな冠狀動脈を生成する能力がある。これは冠狀動脈の成長方式、血管の形成の概念の定説を覆し、心血管再生治療の研究にとって重大な意義を持つ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月8日