習近平國家主席は5月18、19両日に陝西省西安市で開催される中國?中央アジアサミットの議長を務め、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの5ヶ國首脳と一堂に會する。中國新聞社が伝えた。
中國と中央アジア5ヶ國は2020年に定期外相會議制度を立ち上げ、今回は元首外交を特徴とするサミットも開催することとなった。中國と中央アジア諸國の協力體制はグレードアップを加速しており、これは雙方の頻繁な連攜、互恵協力の成功の鍵を握るのではないかと見られている。
中國現代國際関係研究院ユーラシア研究所の丁暁星所長は「激動し変化する國際情勢を前に、いかにして新たな狀況下で中國と中央アジア諸國の関係を推し進め、首脳會議の制度化の水準を高めるかは、雙方が共通して直面する重大な課題の1つだ」と分析する。
今回のサミットを契機とする首脳會議制度の立ち上げによって、中國と中央アジア諸國の全體的な連攜の水準が高まると見られている。丁所長は「中國と中央アジア諸國の深い付き合いが基盤となり、よりハイレベルの會議制度を立ち上げるための環境が整えられた。サミットを活用した対話プラットフォームの立ち上げは自然な流れと言えるだろう」と語る。
中國と中央アジア5ヶ國は近年、経済?貿易関係においても一層緊密化している。2022年に雙方間の貿易額が前年比約40%増となり、過去最高の702億ドル(1ドルは約134.5円)に達したことがその最良の証明だ。今年1~2月期の雙方間の貿易額も前年同期比22%増となり、勢い良い発展を見せた。
「中國と中央アジア諸國の実務協力は実り豊かな成果を挙げており、よりハイレベルの多國間體制を立ち上げて協調を図る必要がある」。中國ロシア?東歐?中央アジア學會の李永全會長は、雙方が首脳會議制度を立ち上げることは、既存の実務協力の成果を固めることに資するだけでなく、中國?中央アジア協力の次なる「黃金の30年」計畫の方向性を指し示すことになると指摘する。中國人民大學國際関係學院ロシア?東歐?中央アジア研究所の劉旭副所長は「現在、中國はすでに中央アジア5ヶ國と國連、上海協力機構(SCO)、アジア信頼醸成措置會議(CICA)など多國間の枠組みで緊密に協調?協力し、世界や地域の課題への対応について立場を協調させている。中國?中央アジアサミットの制度化は、雙方間の協力により豊かな基盤と空間を與え、雙方が地域の発展という共通のビジョンのために一致した聲を上げる後押しとなるだろう」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年5月12日