ブリンケン米國務長官がNATOパブリック?フォーラムで行った中國に関する否定的発言について、外交部(外務省)の趙立堅報道官は6日の定例記者會見で、「ブリンケン國務長官の発言は事実を顧みず、白黒を逆さまにするものであり、冷戦思考とイデオロギー的偏見に満ちており、中國側は斷固として反対する」と表明し、以下の點を強調した。
(1)中國は常に世界平和の建設者、世界の発展への貢獻者、國際秩序の擁護者だ。中國はこれまでいかなる國も侵略したことがなく、代理戦爭を起こしたことがなく、軍事ブロックに參加したことも、これを構築したこともない。他國と競爭や対立をする意図はなく、各國と睦まじく共存し、協力?ウィンウィンを図り、人類運命共同體を構築することを望んでいる。米國は世界の人々を惑わせ、NATOを引きつけるために、中國との競爭を誇張し、ブロック対立を煽り立てている。このような宣伝と手段は賢明なものではなく、ましてや支持を得ることも、その目的を達成することもできないだろう。
(2)ブリンケン國務長官は演説で、「NATOは衝突を求めていない」と主張したが、これは非常に偽善的であり、事実とも一致しない。NATOの歴史は、衝突を作り出し、戦爭を発動してきた歴史だ。ボスニア?ヘルツェゴビナからコソボ、イラク、アフガニスタン、リビア、ウクライナまで、NATOは「防御的組織」を自稱しながら、実際には絶えず地域と境界線を突破し、恣意的に戦爭を発動し、罪なき民間人を殺害してきたのであり、これは今日に至っても少しも変わっていない。中國がNATOに対する「システミックな挑戦」なのではなく、NATOが世界の平和と安全に対する「システミックな挑戦」であることは、事実が証明している。
(3)米國のいわゆる「ルールに基づく國際秩序」は、実際には自らの覇権と利益に寄與するよう少數の國々と定めたルールである。米國は他國に國際秩序の遵守を要求する一方で、自らは國連「生物兵器禁止條約」の検証議定書交渉を妨げ、國連「子どもの権利條約」など複數の國際條約の批準を拒否してきた。米國は一貫して國際法よりも國內法を優先させ、國際ルールは都合が良ければ用い、都合が悪ければ用いない。これは國際秩序に対する最大の破壊行為だ。
趙報道官は最後に「我々はNATOに対して、武力盲信の執念を捨て去り、アジア太平洋を混亂させる企てを放棄するよう厳正に告げる。我々は米側に対して、対中認識を正し、衝突と対立を捨て去り、バイデン大統領の『四不一無意』(米國は『新冷戦』を求めず、中國の體制転換を求めず、同盟関係を強化して中國に対抗することを求めず、『臺灣獨立』を支持せず、中國と衝突を起こす意図を有しない)との姿勢表明をしっかりと具體的に実現し、相互尊重、平和共存、協力?ウィンウィンという正しい道を歩むよう忠告する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年7月7日