「これは陰謀ではなく、悲劇だ」。中國で20年近く暮らしているというイタリア系米國人Mario Cavoloさんが今月5日、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で、米國で2009年に大流行した新型インフルエンザ(H1N1)ウイルスと、中國で今流行している新型コロナウイルスの流行を比較して、今中國を非難するのは「ちょっとおかしいのでは」と英語で訴える書き込みをアップし、この書き込みがネットユーザーの間で話題になっている。環(huán)球網(wǎng)が報(bào)じた。
【これは陰謀ではなく、悲劇だ】
Cavoloさんは、米國で09年に大流行したH1N1亜型と中國で今流行している新型コロナウイルス肺炎の感染狀況を比較し、「米國のH1N1亜型感染のデータはずっと過小評(píng)価され、3年後にやっと更新された。親愛なる皆さん、これが、ウイルス感染大流行の本質(zhì)で、どこの國で大流行したとしても、人材、検査方法、薬品、醫(yī)療用品が足りなくなる。中國はそのような困難な狀況を隠そうとはしておらず、毎日中國のニュースで報(bào)道されており、問題點(diǎn)をみんなが知っている」と綴っている。
【皆さん、ちょっとおかしいのでは?】
中國を非難する悪意に満ちた攻撃の聲がある一方で、Cavoloさんは、「世界は中國が危機(jī)に直面した時(shí)の対応を稱賛するべきだ。中國に住んでいるので、実際の狀況を自分の目で見て、確認(rèn)することができる。どんな基準(zhǔn)に基づいて評(píng)価するとしても、中國の対応は信じられないほど素晴らしい」と稱賛している。
【米國が世界から締め出されたことがあったか?】
Cavoloさんは、「09年にH1N1亜型感染が大流行した時(shí)、米國への出入國禁止令がいつか出されたか?中國やドイツ、日本、さらにその他の國が、米國人観光客の入國を拒否したか?」と問いかけ、「なかった」と綴っている。
【新型コロナウイルスは「中國ウイルス」ではない】
Cavoloさんは、新型コロナウイルスに関する知識(shí)、情報(bào)も伝え、「新型コロナウイルスは『中國ウイルス』ではない。H1N1亜型が『米國ウイルス』でないのと同じだ」とし、「悪意から中國を世界から締め出し、中國を攻撃して恥をかかせるようなことはやめなければならない」と訴えている。
本稿執(zhí)筆時(shí)點(diǎn)で、Cavoloさんの書き込みの閲覧回?cái)?shù)は増加の一途をたどり、ネットユーザーが次々に「いいね!」と寄せているほか、「このような偏見のない聲がもっと必要だ。ありがとう!」「Cavoloさんは本當(dāng)に素晴らしい。こんな書き込みをしてくれて、ありがとう。ウイルスは敵であるものの、中國人は敵ではない。ウイルスが伝播することを願(yuàn)う人なんて誰もいないし、誰でも被害者にはなりたくない。中國政府、中國の國民を信じている」などの聲が寄せられている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年2月9日