「コントローラーで操作しタオルを濕らせる」「タップしてガラスをたたく」。VR(バーチャルリアリティ)ヘッドセットを著用した見學者が消防士の指導を受けVRコントローラーを操作し、火災現場からの避難を體験した。これは上海化學工業區消防體験館の試験運用の現場だ。新華網が伝えた。
上海化學工業區は化學工業企業の密集地だ。その火災?爆発や危険化學品漏洩事故の防止は、同區の安全活動の中で常に最重要視されている。2005年に設立された上海化學工業區消防救助支隊に設けた4つの中隊には、化學工業の特徴に合わせた各種消防車、ドローン、消防ロボット、長距離給水システムなどの裝備品が配備されている。中隊は同區の29.4平方キロメートルの消火?救助、消防安全監督?検査、消防宣伝?教育、重大祝祭日活動期間中の消防?保安を擔當している。
同區消防救助支隊防火監督処の李慶処長によると、同區消防體験館は昨年より建設準備が始まった。このほど試験運用されている1期は、醫療救助エリア、煙?熱避難エリア、VR體験エリアに分かれる。同區內の関連機関、企業、同區外の市民に開放されている。
最も人気の高いVR體験エリアには、高層ビル火災避難、震災避難、住宅火災避難、商業施設火災避難、地下鉄火災避難という5つのVRシーンがある。見學者は各シーンの火災における火の手の変化を直観的に感じ、自ら避難ルートと方法を選択できる。さらにシーンの中で消火器などの安全施設を利用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月26日