日本で弁護(hù)士資格を取得することは、多くの人にとって遠(yuǎn)い夢物語のようだが、日本在住の中國系住民である星野天氏は、この夢を現(xiàn)実のものにした「努力」の人だ。星野氏は2016年、自身の努力と奮闘によって、日本で弁護(hù)士資格を取得した。彼は2019年、東京で自分の弁護(hù)士事務(wù)所を構(gòu)え、その誠実な心で、在日華僑?華人の手助けをしている。日本の華字紙「中文導(dǎo)報」が伝えた。
星野氏は、中國?瀋陽で、日本人の父親と中國人の母親との間に生まれた。小さい頃からしっかりとした中國語の教育を受けて育った。9歳の時、両親とともに來日。大學(xué)を卒業(yè)するまで家族とともに福岡で暮らした。大學(xué)卒業(yè)後、星野氏は東京のIT企業(yè)に就職した。報酬は良かったが、彼は仕事に満足できずにいた。4年間働いたあとIT企業(yè)を辭め、上智大學(xué)法科大學(xué)院を受験し、見事合格した。
日本の社會では、大學(xué)卒業(yè)後、就職して數(shù)年も経たないうちに辭めると、世間から「忍耐心や粘り強さに欠けるのではないか?」と疑いの眼を向けられる。両親に心配させたくなかった星野氏は彼らに黙って仕事を辭め、在職時に貯めた500萬円を大學(xué)院の學(xué)費や生活費に充て、一人で學(xué)業(yè)に専念した。大學(xué)が閉められるお正月休みを除き、彼は毎日大學(xué)に入り浸り、1日10時間勉強に勵み、ついに優(yōu)秀な成績で卒業(yè)した。また、在學(xué)中に行政書士や宅地建物取引士の資格を取得、ついには司法試験にも合格した。
裁判所でのインターンシップの期間中、星野氏は、法廷で、中國人が関係する刑事事件の裁判を目の當(dāng)たりにした。その事件は、彼の心を大きく揺さぶった。規(guī)定によると、外國人が関係する事件には通訳を付けることが定められているが、そのとき、通訳の能力が不足していたのか、いい加減な通訳をされたのか、中國人被告の陳述は正しく訳されなかった。
「もし、正しく通訳されていたら、判決は異なるものになっていたかもしれない。私は、法廷の場で大きな悲しみを抱いた。外國人が関わる事件を1件見ただけでも、この問題に気付いた。ならば、言葉の壁が原因となって判決內(nèi)容が左右されるケースはほかにもたくさんあると想像できる」と星野氏は語る。その時から、彼は、バイリンガルという自身の優(yōu)位性を活かして、中國人の合法的権利を守る手助けをしようと決心した。