「米國第一」の旗印の下、米國の一部政治屋は他國の利益や世界各國の人々の共通の幸福を心に留めずにいる。彼らは「対中貿易で損をしている」論を口実に貿易戦爭を仕掛ける一方で、米國が対中貿易で長年得てきた巨大な利益については口を閉ざす。他國が「米國の國家安全保障を脅かしている」と口にする一方で、自らが全世界に張り巡らしている情報ネットワークについては口を閉ざす。世界貿易機関(WTO)など國際組織を公然と糾弾する一方で、自らが現在のグローバル?ガバナンス體制の主要な樹立者であり最大の受益者であることには言をはばかる。(人民日報「鐘聲」國際論評)
唯我獨尊と勝手な行動を支えるのは、露骨な覇権主義のロジックだ。米國が決めたルールが全世界の法律であり、米國の利益を確保するために他國は無條件で譲歩しなければならないのだ。ペンス米副大統領は「中國経済侵略論」をぶち上げ、ナヴァロ氏は中國製品が「米國の未來」を抵當に入れていると馬鹿げた主張をし、元大統領首席戦略官兼上級顧問を務めたバノン氏は「中國の輸出過剰が米中西部工業地帯を空っぽにした」とわめきたてた。こうした「ハンマーを握る」米政治屋は正常な経済関係も釘と見なし、中國人が米國人同様に豊かな暮しをすることを望まない。
米國の唯我獨尊の覇権主義行為はすでに國際社會の公憤を買っている。圧力を感じた米國企業も次々に経営方針を変更している。ハーレーダビッドソンなど「Made in USA」は米國から「逃げ出し」、エクソンモービルやテスラは次々に中國に工場を設立している。米國の唯我獨尊、世界規模の覇権主義は多くの場合、一方的願望に終わっている。米國の學者Stephen Roachの指摘によると、2018年に米國は世界102カ國との間に貿易赤字を抱えており、これは米國內の貯蓄の極度の不足を反映している。これは議會と政策決定者がいい加減に予算赤字を承認したことでもたらされたものだ。米國內の不平等は誤った政策が原因であり、経済グローバル化を非難すべきではないと指摘する學者は多い。遺憾なことに、米國の一部政治屋は自らの過ちを隠して改めようとせず、頑なに他國が「米國を再び偉大にする」うえでの障害だとしている。このような偏屈とわがままは國內矛盾を転嫁しているだけでなく、それ以上に自らの両目をだまし、自己改善のタイミングを逃し、國家國民を誤らせるものだ。
人類の歴史がここまで発展した今日、相互尊重、誠意ある協力、互恵?ウィンウィンこそが各國の付き合う道であるべきだ。どの國であれ、協力?ウィンウィンの道を歩まず「ゼロサムゲーム」に心酔し、公平な競爭のルールに従わず他國の圧迫に夢中になり、経済グローバル化の潮流を顧みず保守主義を選択すれば、結局は四方を敵にまわし、どこに行っても壁にぶつかるだけだ。唯我獨尊、潮流に逆らった行動は國力をロスし、自らの転落を早めるだけだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月27日