醤油メーカーで日本最大手のキッコーマン株式會社は、2020年東京オリンピックの開催を見據え、東京で最も賑やかな繁華街である銀座と有楽町の境界付近に、料理のライブが楽しめる新しいタイプのレストラン「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO(キッコーマン ライブキッチン東京)」をオープンした。環球時報が伝えた。
このレストランが従來のレストランと最も異なる點が、「革新と融合」だ。キッコーマンが日本各地の異なるタイプのレストランから、異なるジャンルのシェフを招き、2~3人からなるチームを作り、腕を振るわせる。招かれるのは、ミシュランレストランを含む和食、中國料理、西洋料理を代表する有名シェフばかりだ。こうした有名シェフたちが毎月交替しながら、自身のレストランの有名料理や、季節感やインスピレーションに基づいた新メニューを提供する。これにより訪れた客は毎月、まったく趣の異なるグルメを堪能することができる。
このレストランの2つ目の特徴は「ライブ型」である點だ。キッコーマンは、廚房を客席から見えるようにデザインし、特設のキッチンステージでシェフが実演やトークで料理のライブを提供する。シェフは料理を提供する前に、その食材の特徴や産地、下準備の方法などを詳しく紹介し、さらに、最もメインとなる調理過程を実演する。
そして3つ目の特徴がそのメニューがバラエティに富んでいる點。キッコーマンは、食材の産地に特にこだわり、毎月、全國の都道府県から1ヶ所を選び、その地で最も優れた旬の食材を中心にしたメニューを提供する。
「キッコーマンライブキッチン」での食事には、事前予約が必要で、予算は1人1萬円から1萬5千円。しかしこの価格設定では、食材コストをまかなうことしかできないため、有名シェフへの報酬や賃貸料は、キッコーマンが補填することになるという。また、國內外の顧客をターゲットにすることを目標としており、レストランでは、AIによる同時通訳を導入、シェフが話した言葉は、タブレットPCを通じて中國語を含む20ヶ國語に翻訳される。
そんな「キッコーマンライブキッチン」の支配人である柿澤一氏は、中國とは深い縁がある。柿澤氏はかつてミシュランレストラン3軒のシェフ6人を引き連れ、2010年上海萬博の日本産業館內に料亭をオープンした経験がある。また、この上海での素晴らしい経験を「中國情陸」という一冊の書籍にまとめ、日本で出版した。
2020年東京オリンピックは、世界中が注目する一大國際イベントであり、キッコーマンはこのオリンピックを、自社の経営コンセプト「飲食文化の國際交流」を実踐するのに絶好のチャンスだと見なしている。東京オリンピックが閉幕すると、日本各地の有名シェフが結集した「夢のコラボ」も終わりを迎える。キッコーマンは、有名シェフの協力によって、食事客が豪華な飲食文化の盛宴を楽しみ、ひとりひとりの心に決して褪せることのないグルメの想い出を永遠に殘せることを切望している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年11月26日
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