習近平國家主席は20日、フィリピン公式訪問のためマニラに到著した。中國國家主席のフィリピン訪問は13年ぶりであり、中比関係の強化とより高いレベルでの関係構築において節目となる歴史的意義があり、両國が手を攜えて協力する新たな章を記していくことになるのは確実だ。(文:施戍傑?國務院発展研究センター発展部副研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
■歴史の選択
中比両國は海を隔てた一衣帯水の隣國であり、1000年以上前という早い時期から船舶が行き交い、商人や使節が交流していた。600年以上前、中國の航海家?鄭和は7回遠洋航海し、マニラ灣岸、ビサヤ、スールーなどを複數回訪れ、親善と協力を深めた。近代以降、両國は植民地主義による侵略と抑圧を受け、第2次大戦後にもそれぞれ獨立自主の発展路線を歩んだ。21世紀に入り途上國と新興エコノミーの臺頭はすでに不可逆の時代的潮流となったが、世界的な試練も一層明らかになり、さらに大きな範囲、さらに広範な分野での南南協力が必要となっている。習主席が指摘したように、中國とフィリピンは共にアジアの途上國及び新興エコノミーであり、善隣友好が両國にとって唯一の正しい選択なのだ。
■大きな將來性
近年、中國とフィリピンは経済?貿易関係を日増しに緊密化している。2017年に中比貿易額は初めて500億ドルの大臺を突破し、中國側の対比新規投資は5384萬ドルに達した。同年、中國がフィリピンから輸入した果物は100萬トン、フィリピンを訪れた中國人観光客は延べ100萬人に達した。すでに中國はフィリピンにとって最大の貿易パートナー、最大の輸出市場、最大の輸入相手先、第2の観光客出身國となっている。習主席は「中國は中國市場のチャンスと潛在力を各國と分かち合いたい。フィリピンやさらに多くの國々が中國発展の急行に乗ることを歓迎する」と指摘した。「一帯一路」共同建設のたゆまぬ推進にともない、経済?貿易、インフラ整備、農業、観光のいずれの分野でも両國協力の將來性はさらに大きくなる。
■堅固な礎
習主席は「中國は平和的発展の道を堅持し、常に世界とアジア太平洋地域の平和?安定の錨である」と指摘した。「永遠に覇権を唱えず、拡張をしない」は全世界に対する中國の厳粛な約束だ。この約束は便宜上の措置ではないし、外交辭令でもなく、思想の自信と実踐の自覚の有機的統一だ。「己の欲せざる所、人に施す勿かれ」を熟知している中國國民は、平和と安寧があって初めて発展と繁栄は可能であると信じている。
今後、中比両國は政治的相互信頼を深め、友好的協議を通じて溝を適切に処理し、南中國海を人々を幸福にする平和の海、友情の海、協力の海にする必要がある。協力して発展を図ることを堅持し、古代から続く海のシルクロードにおける新たな章を引き続き記していき、協力の中で両國民の獲得感と幸福感を高める必要がある。民心の通じ合いを堅持して、両國の政黨?議會?地方?シンクタンク交流を推進し、教育?科學技術?文化?青年交流を強化する必要がある。連攜?ウィンウィンを堅持し、中國ASEAN関係の最適化と高度化を推進し、東アジア協力の一層の発展を後押しする必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月21日
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