ロシアメディアの報道によると、ロシアのセルゲイ?ショイグ國防相は25日、トルコ軍に撃墜されたロシア軍機に乗っていたパイロットのうち1人が救出されたことを明らかにした。ロシア軍機撃墜事件が國際社會にもたらした「波紋」はまだ広がっている。ロシアとトルコの関係悪化、國際反テロ活動への重大な影響に関する憶測が飛び交っており、今後の成り行きが注目を集めている。人民日報が伝えた。
▽ロシア?トルコの関係が緊張化
ロシアの軍機がトルコの戦闘機に撃墜されたことを受け、両國関係は緊張化している。ロシアのメドベージェフ首相は、「ロシア機を撃墜したトルコの行為は3つの結(jié)果を引き起こした。まず、ロシアとNATO関係の緊迫化。次に、トルコの行為は事実上、同國が過激派組織『イスラム國(IS)』の戦闘員を保護していることを意味している。さらに、経済や人的?文化分野を含むロシアとトルコの長期的な善隣関係が損なわれた。この損失の埋め合わせは難しくなるだろう。この結(jié)果、一連の重要な共同プロジェクトが中斷されたり、トルコ企業(yè)がロシア市場を失う可能性がある」と述べている。
ロシアのセルゲイ?ラブロフ外相はすでにトルコへの訪問を中止した。ラブロフ外相は、「トルコ空軍によるロシア軍機の撃墜は、計畫された挑発行為」と非難した一方で、「ロシアはトルコに対し戦爭を仕掛けるつもりはない。トルコ國民に対するロシアの姿勢には変わりはない」と述べた。
ロシアの強硬な姿勢に対し、トルコのエルドアン大統(tǒng)領(lǐng)も負けていない。エルドアン大統(tǒng)領(lǐng)はこのほど、「このような事件が起きるのを回避するため、我々が最善の努力を盡くしてきたことを、誰も疑うべきではない。ただ、トルコが自國の國境を守る権利は尊重されるべきだ」と述べた。トルコ外務(wù)省は聲明の中で、「ロシアの行為は反テロ攻撃ではなかった。彼らが爆撃していたのは、トルクメン人(シリアのトルコ系少數(shù)民族)の居住地域だった」と強調(diào)した。