2015年世界ロボット大會(World Robot Conference 2015)が11月23日、北京で開幕した。國際ロボット連盟(IFR)のデータによると、世界の産業用ロボットの販売臺數は2014年に23萬臺に達した。この數値は今年塗り替えられ、前年比15%増となる見通しだ。南方日報が伝えた。
中國は2013年に日本を抜き、世界最大の産業用ロボット市場になった。中國は2014年に二連覇を果たし、販売臺數は56%増の5萬7000臺に達した。
現在ロボットを主に活用している業界は、最も早く活用を開始した自動車業界だ。昨年販売された23萬臺のうち、10萬臺が自動車業界で使用された。また電子、金屬、ゴム、食品、製薬、化粧品などの業界も、ロボットが活躍できる「戦場」だ。
それでは、世界各地の工場で稼働中のロボットは、どれほどの數に達するのだろうか?IFRのBaroncelli會長によると、2014年と2015年に世界で150萬臺のロボットが使用された。今後3年間はこの數が230萬臺に増え、うち半數がアジアで使用されることになる。
サービスロボットは産業用ロボットより遅れ、90年代になり登場し、新たな市場を切り開いた。Baroncelli會長は、「世界でサービスロボットを製造するメーカーは200社に達し、家事ロボットと特殊用途ロボットに分かれる。そのうち特殊用途ロボットは、醫療用ロボット、障害者支援ロボット、および警備?清掃?水中などのロボットに分かれる」と説明した。
産業用ロボットと比べ、中國ではサービスロボットの応用例が少ない。北京理工大學教授の高駿暁氏は、「技術的に見ると、サービスロボットと産業用ロボットの差は大きくないが、後者は用途が比較的はっきりしており、高額でも受け入れやすい。一方でサービスロボットの作業は複雑で、特に萬能型ロボットの場合は割高となり、多くの家庭では受け入れられない」と指摘した。
高氏は、「サービスロボットの発展の將來性が高いことは間違いない。ただ、経済的な許容範囲や技術の進歩を考えると、サービスロボットの発展と普及にはまだ時間がかかる」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月25日