中國中醫科學院の研究員?屠呦呦氏(85)が、ノーベル醫學生理學賞を受賞したことで、中國醫薬発展における中國政府の後押しは今後さらに強化される。環球時報が韓國紙「聯合ニュース」の報道を引用して報じた。
屠氏がノーベル賞を受賞したのを機に、中國政府は現在、中國醫薬の近代化を振興するためのプランを練っている。同研究課題の責任者である中國社會科學院の研究員?陳其広氏は、「中國政府は現在、中國醫薬を振興させ、中國醫學醫療サービスの管理を強化するためのプランを練っている。今後、中國醫薬は必ず、中國の重要な國家戦略産業となるだろう」と予測する。
中國政府が中國醫薬の世界進出を促進し始めて既に60年が経ち、これまで5年ごとに中國醫薬発展計畫を制定してきた。最近では今年5月に、最新の計畫の実施が始まった。中國はさらに、米國と連攜して共同研究機構を立ち上げ、中國醫薬のガン細胞に対する影響など、6つの重大課題の研究を進めている。
現在、多くの中國の大病院が、中國醫薬専門の診療室を設置し、中國醫學と西洋醫學を組み合わせた治療を積極的に展開している。今回、屠氏がノーベル賞を受賞したことで勵みを受け、中國の中國醫學界は現在、遠大な計畫を描いている。北京大學の饒毅教授は、「中國古代醫學書や古伝の処方を基礎に研究開発したマラリア治療に効果がある成分アルテミシニンは、中國醫學の世界に対する一大貢獻と稱されている。世界が中國醫學の寶庫を知る良い機會となった」と喜びを語る。同じく勵みを受けたのは韓國の伝統醫學界。大韓醫師協會は、「今回のノーベル賞受賞は、中國が長期に渡って中國醫薬の発展を重視してきた結果」と稱賛している。
「人民網日本語版」2015年10月9日