珠江-西江流域は長江流域に次ぐ國內で2番目の河川流域であり、広東省の4市、広西チワン族自治區の7市を通過する。川上は雲南省と貴州省の4市に通じ、流域人口は約1億2千萬人に上る。 |
中國政府網は16日、國務院が珠江-西江経済ベルトの発展計畫を認可したこと、および國務院が「珠江-西江経済ベルト発展計畫」に原則として同意したことを明らかにした。これにより、珠江-西江経済ベルトは國の戦略に格上げされた。この経済ベルトには、広西チワン族自治區の南寧、柳州、梧州、貴港、來賓、百色、崇左と、広東省の肇慶、雲浮などのエリアが含まれる。広東と広西の2つのエリアにまたがった國家レベルの経済計畫だ。「21世紀経済報道」と「南方日報」が伝えた。
西江の上流には広大な內陸部の土地と豊富な資源を擁する雲貴高原があり、下流は珠江の水路ネットワークに通じ、香港や澳門(マカオ)に流れている。南中國海を通れば経済が躍動する東南アジアの國際市場に直接行くことができ、さまざま資源が集約された「金のベルト」だといえる。
ここ數年來、國務院や國の関連部門は同自治區の北部灣経済區の計畫、珠江デルタ地域の改革発展計畫、雲南省が南西エリアに向けた開放の重要な橋頭堡の建設を加速させることを支援する意見といった、珠江?西江ルートと関連がある省?自治區の戦略計畫や意見を相次いでうち出してきた。さきには長江経済ベルトが國の戦略に明確に格上げされており、同委の範恒山副事務局長の分析によれば、このたびの國のエリア計畫では、中西部、沿海部、內陸部が連動して発展すること、また大型河川沿いと陸上の幹線交通が率先的に発展することにより重視されているという。
こうした背景の下で、珠江-西江経済ベルト発展計畫が認可されたことは、中國で省や自治區の枠を越えた河川流域の経済協力や経済発展の新たなモデルが模索されていることにほかならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月17日