陝西省西安市の秦始皇帝陵博物院は11日、秦始皇帝陵の秦陵百戯俑坑で出土し、修復が終わったばかりの「28號俑」を初公開した。人民網が報じた。
修復が終わった「28號俑」は、よく見られる立っている俑や座っている俑とは異なり、仰向けの姿をしているため重要な文化財となっており、「仰臥俑」と呼ばれている。
1999年に試掘調査が行われ、2011年から2013年にかけて全面的な発掘が実施されたK9901陪葬坑からは彩色俑が約30點出土し、うち25點の修復が終わっている。出土した陶俑は兵馬俑と大きく異なるため、學術界では秦の始皇帝の宮廷で百戯(雑技)を演じた蕓人をかたどった陶俑と推測しており、その陪葬坑は「百戯俑坑」と呼ばれている。
秦兵馬俑坑は、兵士俑をはじめとする馬俑や馬車などが実戦の軍陣で配置されているのに対して、百戯俑坑は、宮廷に娯楽?雑技施設があったことを示している。
「28號俑」は、秦始皇陵K9901百戯俑陪葬坑の中央部で出土し、発見された時は破損が激しく、72個の殘片と12個の破片しかなく、頭部や両手はなくなっていた。28號俑の保護と修復は約9ヶ月かけて行われ、修復完了後の全長は154センチ、重さは101.4キロとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年6月13日