「學(xué)校でねん挫して、先生の家に43日間も寢泊まりして、食事までさせてもらうことになるとは、思ってもみなかった」と話すのは、上海海洋大學(xué)の修士課程で學(xué)ぶ陳金超さん。新型コロナウイルス感染拡大の影響から外出制限が続いた上海市にある大學(xué)內(nèi)でケガをした陳さんは、指導(dǎo)教員の家になんと43日間も滯在することになった。そして指導(dǎo)教員の高春梅さんはその間、団地でボランティアをしながら、陳さんの食事の世話をし、さらには學(xué)業(yè)の指導(dǎo)もするという日々を送ったという。
大學(xué)內(nèi)でねん挫した陳さんは、通常であれば大學(xué)の外の病院に行き、診察と治療を受ければ済むはずだったが、當(dāng)時(shí)は新型コロナウイルス感染防止の規(guī)制のため、一度大學(xué)敷地の外に出てしまうと、大學(xué)に戻ることができなくなっていた。またホテルに泊まろうにも、規(guī)制下では見(jiàn)つけるのが難しく、その上、金銭的な負(fù)擔(dān)も大きい。さらに陳さんには上海に親戚もいなかったため、行き場(chǎng)を失ってしまった。そこで、高さんは、「自分の家に泊まってもらえば、世話もできるし、今年卒業(yè)予定の陳さんを指導(dǎo)することもできる」と考えたのだという。
高さんは、「陳さんはリハビリ期間中だったので、きちんと栄養(yǎng)を摂らせなければと思った。そこで滋養(yǎng)のあるものを食べさせるため、毎日早起きして食材を手に入れることが私の1日の中で最重要事項(xiàng)になった。とにかく色々な料理にチャレンジして、何とかバランスの取れた食事をさせてあげられたと思う」とその奮闘ぶりを振り返った。料理はそれほど得意ではないという高さんはただひたすら最善を盡くすしかなかった。そして卵チャーハンからあんかけ麺、餃子、豚肉の醤油煮、ジャガイモと牛肉の煮込み、エビの炒め物まで計(jì)129回分の食事作りにチャレンジし続けた。
「陳さんは結(jié)構(gòu)満足してくれていたと思う。時(shí)には寫(xiě)真を撮って家族や彼女に自慢することさえあったから。彼の體調(diào)が日に日に良くなるのを見(jiàn)て、私もホッとしたし、うれしかった」と高さん。
そして、「陳さんはどちらかというと內(nèi)気な方で、私との會(huì)話も恥ずかしそうにしている。でも、勉強(qiáng)はとても熱心。我が家に滯在していたこの期間、學(xué)業(yè)に関してはいつでもやり取りができるようになったので、食後にはいつも論文の書(shū)き方や論文の口頭試問(wèn)における注意點(diǎn)、面接の注意事項(xiàng)、就職についての情勢(shì)など、學(xué)業(yè)に関して話し合った」とした。
そうした努力が実り、陳さんは、東華大學(xué)環(huán)境工學(xué)の博士課程試験に見(jiàn)事合格した。
陳さんは、「いつも笑顔の高先生のおかげで、僕たちの課題グループの雰囲気はとてもいい。普段から僕たちをいつも気遣ってくれていて、祝祭日になると、ホームシックにならないようにと、僕たちとおしゃべりする機(jī)會(huì)を設(shè)けてくれたり、果物や月餅、餃子などを差し入れてくれたりする。今回僕がねん挫したときも、治療するのに困らないようにと、先生がすぐに1萬(wàn)元(1元は約20円)を送金してくれて、とても感動(dòng)した」と話す。
陳さんは5月22日、早朝6時(shí)の列車(chē)で実家に戻った。その日も高さんは朝5時(shí)に起きて、陳さんのために朝食を作ってくれたという。そしてまるで実の母親のように笑顔を浮かべて送り出してくれたといい、陳さんは、「先生には心からありがとうと伝えたい。學(xué)生として高先生のような先生に出會(huì)えたことは幸運(yùn)以外の何者でもない」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年6月11日