呼吸器系疾患の専門家として有名な中國(guó)工程院院士の鍾南山氏はこのほど、取材に対し、「新型コロナウイルスワクチンのブースター接種を幅広く展開していくことで、集団免疫を獲得するチャンスがより増える」との見方を示した。中國(guó)新聞社や中國(guó)國(guó)際テレビ(CGTN)など複數(shù)のメディアが伝えた。
鍾院士は、「集団免疫については、これまで世界規(guī)模で行われた実験もないため、この考えは経験から得られたものだ。これまでに、多くの人々がインフルエンザに罹患する、あるいはワクチンを接種すると、免疫システムが確立されてきた。ただどれほどの規(guī)模の接種が行われれば集団免疫が獲得されるのかについて調(diào)査したプロスペクティブスタディ(前向き研究)が行われた例はない。この問(wèn)題については、さらなる経過(guò)観察が必要だ」と指摘した。
また、鍾院士は、「中國(guó)國(guó)內(nèi)の新型コロナウイルスワクチン接種回?cái)?shù)は、これまでですでに10億回から11億回に達(dá)している。ワクチン接種率を年末までに80%以上としたい。おそらく(接種率が)80數(shù)パーセントになれば、集団免疫が獲得できると思われる」と続けた。
中國(guó)各地では、ワクチンのブースター接種(3回目の接種)が進(jìn)められている。鍾院士は、「ブースター接種と集団免疫の獲得の間には、密接な関係性がある。ブースター接種を推し進(jìn)め、どんどん進(jìn)んでいけばいくほど、中國(guó)全體が集団免疫を獲得するチャンスがいっそう増える」としている。
鍾院士は、CGTNの取材に対し、「ブースター接種を引き続き推進(jìn)していかなければならない。順調(diào)に進(jìn)めば、來(lái)年上半期には、集団免疫を獲得する可能性がかなり高くなる。特に、60歳以上の高齢者は、合併癥を併発する、あるいは重癥化する割合が高いことから、彼らに対するワクチン接種率を高めることが重要だ」と話した。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年11月4日