王毅國務委員兼外交部長(外相)は10月31日、米國のブリンケン國務長官とイタリア?ローマで會談した。
王部長は會談で、「ここ數年、米側の間違った対中政策によって、中米関係は全面的な打撃を受けている。米側はみだりに中國の國內問題に干渉しており、今期議會では300以上の反中議案が提出された。米側は900以上の中國の組織や個人を様々な一方的制裁リストに載せ、中米間の正常な交流を深刻に損なっている。また、米側は中國を抑えつけるための様々な小集団を世界規模でかき集めており、多くの中小國に圧力をかけてさえいる。こうしたやり方は両國民の利益にならず、國際社會の期待とも一致せず、時代の発展の潮流とも一致しない。中國側はこれに明確に反対する」と述べた。
王部長はまた、「臺灣地區問題は中米間で最も敏感な問題だ。ひとたび対処を誤ると、中米関係に破綻リスク、全局的リスクをもたらす。最近、臺灣海峽情勢が再び緊迫しているが、米側はこれを中國による現狀変更がもたらしたものだと繰り返し述べている。これは全く事実でなく、國際社會に対する深刻なミスリードだ」と指摘。
「臺灣地區問題の本當の現狀は、中國は一つしかなく、臺灣地區は中國の一部であり、大陸と臺灣地區は同じ國家に屬しているということだ。この現狀に対するいかなる変更も、臺灣海峽の安定性を深刻に損ない、さらには臺灣海峽危機を引き起こすことは、すでに歴史の経験によって繰り返し証明されている。現在の臺灣海峽情勢は、臺灣當局が『一つの中國』の枠組の突破を度々試みていることが根本的原因であり、米側も『臺灣獨立』勢力を黙認?支持してきたことの責任を逃れられない。『臺灣獨立』傾向の進行を阻止することが、臺灣海峽の平和を維持することだ。我々は米側に対して、『臺灣獨立』の深刻な危害を認識するよう忠告する。我々は米側に対して、偽りではなく真の『一つの中國』政策を遂行すること、背信行為ではなく、中國側への約束を履行すること、言行不一致ではなく、『一つの中國』政策を真に行動に反映させることを要求する」とした。
ブリンケン國務長官は、引き続き「一つの中國」政策を堅持すると重ねて表明し、「米國は、米中が相互尊重の精神に基づき関係を発展させるべきであることに賛同しており、中國側と意思疎通を継続し、責任をもって意見の相違に対処し、対立さらには危機の発生を避けたい」とした。
王部長は、米側が中國側の正當な権益を損なっている様々な問題について厳正な懸念を表明したうえで、対応を根本的に改め、中米関係を健全な発展の軌道に戻す後押しをするよう米側に要求した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月1日