中國が獨自に開発した推力が500トンの全體型固體燃料ロケットエンジンが19日午前11時30分頃、陝西省西安市で試運転に成功した。人民日報が伝えた。
同エンジンは中國宇宙科技集団第四研究院が開発したもので、直徑3.5メートル、燃料容量150トン、推力500トンで、高圧力全體的設計、高性能繊維複合材料ケース、高裝填全體焼結成形燃焼室、超大型サイズノズルなど複數の先進技術を採用しており、エンジンの総合性能は世界トップ水準にある。
同研究院大推力固體燃料エンジンチーフデザイナーの王健儒氏は、「今回の直徑3.5メートル、推力500トンの大型エンジンの試運転成功は、中國の推力1000トン級固體燃料エンジン発展のキーテクノロジー確立への道を切り開いた。これは中國の固體燃料輸送能力の大幅な飛躍を示しており、將來の大型キャリアロケットシリーズの発展により多くの動力の選択肢を提供する」と述べた。
同研究院は推力500トン全體型固體燃料エンジンに基づき、直徑3.5メートル級のセグメント化エンジンの研究を展開している。エンジンは5段に分かれ、最大推力は1000トン以上にのぼる。大型キャリアロケット固體燃料ブースターに使用でき、中國の宇宙裝備や深宇宙探査などの宇宙活動の輸送ツールへの異なるニーズを満たしてくれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月20日